韓日関係が新たなステージを迎えた。尹錫悦大統領は、「光復節」の式典で「日本はいまや、普遍的価値を共有し、共通の利益を追求するパートナーだ」と述べた。19日(日本時間)には、米ワシントン郊外で韓日米首脳会談を行い、3カ国の安全保障協力を「新たな高みへと引き上げる」ことで合意した▼尹政権発足後、好転した韓日関係だが、これを良しとしない勢力が、再び対立へと向かわせようとしている。象徴的なのは、福島原発の処理水問題だ。韓国では世論が二分し、政府与党は安全性をアピールしているが、野党や市民団体の批判はより過激になっている▼処理水放出が危険だとする科学的根拠は示さず、総選挙を見据え過激な批判に走っているだけだとの指摘もある。一方で、左派の扇動により、6月中旬以降の世論調査では、処理水問題への対応が政権不支持の理由の2位に上がってきている▼9月1日は関東大震災から100年の節目に当たるが、韓国の市民団体や宗教団体などが参加する「関東虐殺100周忌追悼事業推進委員会」は、日本政府に対し関東大震災の際に発生した朝鮮人虐殺の国家責任を認めるよう求めた。会見後には慰安婦問題の解決を求める「水曜集会」を主管。日本政府に対して慰安婦被害者への謝罪と賠償も求めた▼こういった問題に対して真実は追求すべきだ。大衆は恐怖に弱く、正義を支持する。それが本当の恐怖なのか、本当の正義なのか、政治利用のためのプロパガンダなのか、冷静に判断すべきだろう。 |