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2022年08月30日 12:14
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編集余話

 尹錫悦政権の発足から、約4カ月が過ぎようとしている。支持率の低下が早くも表れ始め、歴代の政権に比べて不安定な足場で四苦八苦している。関係改善を掲げた対日政策でも、目立った成果は見えてこない。▼両国関係の最大の障壁は、歴史認識の問題である。識者はそう話す。それは根底にあるものという意味では正しい。だが、それに執着すれば関係改善は前進しないことも明らかだ▼尹大統領は、韓日両国が互いに協力すれば、関係改善は可能だという。この対日観は危険なほど楽観的である。あるいは、相手方を全く理解していないことの表れであろう▼日本側は一貫して「ボールは韓国側にある」とのスタンスだ。徴用工訴訟問題で韓国内の日本企業の資産現金化をうまく処理してくださいよ、ということである。だが、一度司法の判決が下った事柄である。大統領でも簡単に覆せないだろう▼一方の岸田政権も動きは鈍い。支持率が低下していることに加え、旧統一教会との関係や安倍元首相の国葬など、国内に問題を抱えている▼韓国の全国経済人連合会は、韓日両国民を対象に意識調査を行った。その結果、韓日関係改善のために両国政府が努力しなければならない、という回答は韓国85・8%、日本67・6%に上った。これを為政者はどう受け取るか。時間は無為に過ぎ去るのみである▼幸いにもコロナ禍での出入国規制が緩和され、航空便の運航が再開し始めた。まずは以前のような活発な民間交流が行われることを期待したい。

2022-08-31 0面
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