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2022年04月12日 11:59
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金剛山の韓国資本ホテル解体 事前連絡なく一方的処置

 北韓・金剛山の観光地にある「ホテル海金剛(海上ホテル)」の大部分が解体されたことが判明した。このホテルは韓国の民間企業「現代峨山」が所有している。国際放送アメリカの声(VOA)が分析した衛星写真によると、解体されたホテルの前には建築廃棄物が山積みになっている様子も確認できた。
事態の説明を求めた韓国政府に対し、北韓は一貫して沈黙を貫いている。統一部は今月初旬、北韓の南北共同連絡事務所を通し、ホテル海金剛の解体について説明を求めていた。統一部はまた、同問題について口頭で協議することを提案したが、未だ回答は得られていない。
金剛山の観光施設撤去は、2019年10月に金正恩が指示したことで推進しているものとみられる。金正恩は当時、「見ているだけで気分が悪くなる南の小汚い施設を、南の関係部門の合意を得て撤去せよ」と述べていた。
その後2020年1月、北韓は新型コロナウイルスの感染予防を理由に撤去の日程を延期すると韓国側に通達した。しかし最近、所有権を持つ現代峨山にも韓国政府にも何の連絡や協議もないまま一方的な撤去作業に乗り出した。韓国の政権交代により対南強硬路線を露骨化、北韓の不満を表すデモンストレーションの一環だと考えられる。
一方、南の通信連絡ラインは昨年10月4日の復元以降、正常運転中であると伝えられた。連絡ラインは毎日午前9時に業務を開始し、午後5時に終了する形で稼働している。

 
北韓・金剛山地区の海上ホテル「ホテル海金剛」

2022-04-13 3面
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