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最終更新日: 2020-11-18 09:01:27
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2020年06月24日 00:00
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ノースコリアンナイト~ある脱北者の物語~33 過酷で悲惨…多くの危険がひそむ6月の農村動員

 6月は北朝鮮当局が一番神経質になる月で、今年も例外でないそうだ。
一年中でもっとも食べ物に困る月で、梅雨入りのせいで乾燥している薪などは値段が高騰する。飲み水も大雨で汚れて、それが原因かは分からないが、伝染病が一番流行る時期で、国民がイライラする月であった。今も北朝鮮は同じ状況だと思う。
金日成の重要な業績の一つと称する「6・25朝鮮戦争」から70年になる今月は、その政治行事などが上手くいかないようだ。
そこで、6・15南北共同声明20年を機に、韓国からの貢ぎ物で北朝鮮国民に虚勢を張る計画が台なしになり、考えた「妙案」が6月16日の「南北共同連絡事務所」爆破だったと思う。
人の時間と労働、財産、努力、自然などに対して0・1%も礼儀と尊敬を払わない金氏一族の一員らしい行動で、75年間ずっと変わらない金氏一族の無知と嘘と乞食根性にため息が出る。
6月、今もそのときのことを思い出すととても辛い。
農村動員は多くの危険が潜んでいた。しかし学校から配られた農村動員準備品等のマニュアルには、その危険への備えについては何も書いていなかった。
準備品目の1番目は、宿泊する家と食堂になる家の金日成と金正日の肖像画を毎朝掃除する「忠誠の掃除道具箱」だ。この箱には白いハンドタオルと赤いビロードで作ったレースなどの決まった物が入っている。
毎朝一人ずつ交代で掃除するのではなく、泊まっている全員が起きたら最初に肖像画を掃除してから他のことをする掟になっていた。この掟を守らないと思想闘争の的になるのだ。
農村の家庭は、藁でご飯を炊くので埃だらけだ。また土と藁を混ぜて壁に貼っただけの壁紙は何の意味もなく、ドアを開け閉めするわずかな衝撃でも土が落ちて来た。それに朝から晩までの仕事で農場員たちの作業服などは泥まみれで、毎日掃除とお風呂が必要だが、疲れて水汲みも少量しかしないし、お風呂もないから、とにかく汚い環境だった。
普段使わない部屋を私たちに当ててくれ、雨の時は天井から雨漏りしたので、大雨の時は食堂で寝た。夜には床から色んな種類の虫が出て来て噛まれ、また蚊の攻撃とねずみの走りまわる音などで寝られなかった。暑いのに長袖、長ズボンで手足を全部入れて紐で肌が出ないように全部結んでやっと寝た。
農村動員に行く前は農村がこんなに汚くて貧しいとは思わなかったのでかなりショックだったし、後日一般農民たちと違う農村幹部たちの立派な家にもう一度ショックを受けた。
仕事から帰ってご飯より、まずはずっと腰を曲げて仕事をしていたから早く横になりたかった。部屋のドアを開けると、汚い部屋とキラキラしている肖像画の対比に知らないうちに失笑が出た。
衛生面の危険とともに、自然と人による危険も多かった。畑仕事中に雷に打たれて死んだ子もいるし、慢性的な栄養不足になっている子が田んぼの中の蛇に驚き気絶して、そのまま死んだ子もいた。こんな事故に誰も責任を取らないし、事故にあった子に賠償なども一切ないのだ。
また高学年生の中には、先生と農場の幹部たちと軍隊によるセクハラの被害を受ける子もいた。軍に対する野菜、果物、家畜、コメとトウモロコシなどの割当制度があって、軍隊は農場で農作物をこっそり何処かに隠したりするのを監視しながら、自分たちの割当量を持っていくために十数人で泊まっていた。
この軍隊の兵士たちが夜中に女性部屋を奇襲したりする事件が起きても、誰も裁かれなかった。
偉大なる将軍様たちの立派な兵士たちだと宣伝する軍人たちは、「先軍政治」の「最高司令官旗」の下で怖いものなしになり、数々の悪事を働いても恥じることなく常に正々堂々としていた。
人間の感性、理性、悟性などは無人島に一人でいても培えるものなのに、北朝鮮には姿だけが人間の者が多かった。(つづく)

2020-06-24 4面
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