ログイン 新規登録
最終更新日: 2021-04-14 00:00:00
Untitled Document
ホーム > 連載
2019年10月09日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
韓国スローフード探訪21 薬食同源は風土とともに
全州で知ったコンナムルクッパのパワー

市場で山のように盛られた豆モヤシ
 韓国を訪れながら、いつも感心することのひとつにモヤシの使い方がある。特に、地方都市を訪れた時にその印象を強く感じた。
コンナムルクッパと言えば全州(全羅北道・全州市)。20年前の晩秋に、全州を初めて訪れた。当時は土地勘もなかったため、地元では誰もが知っているような規模の大きいホテルを利用した。フロントで日本語は通じなかったが英語は通じてホッとした矢先、「朝食は外で食べてください」と言われ「えッ!」と驚いた。が、これも面白いと思い「朝からやっている食堂を教えて欲しい」と伝えると「コンナムルクッパが有名だから」と店までの地図を書きながら、ニコニコした表情で「市場にはもっと旨い店があって」という。この言葉に「朝、市場までタクシーをお願いします」と即答。
翌朝、市内にある南部市場へ。コンナムル(豆モヤシ)クッ(汁)パ(ご飯)ということが頭から離れないせいか、市場に並んでいる山盛り状態のモヤシに目がいく。「これはすごい。こんなにモヤシを食べるの?」と不思議と驚きを抱えながら、教えてもらった一軒の食堂を目指した。市場で働く人の朝食時間帯なのだろうか混雑状態。待っていると、店の方が「どうぞ」と声をかけてくれた。席に着くや否や、沢山のモヤシとネギ、イカなどが入ったスープとご飯。そして替え玉ならぬ替えモヤシとキムチなどが出された。
食べ方は、スープにご飯を入れて食べている人の真似をした。「スープの旨さはどこからきているのだろう?」「モヤシがグッタリしていない?」「こんなに沢山、食べるの?」ご飯を混ぜたスープを口に運びながら、さまざまな驚きと疑問がわいてきた。「何故、豆モヤシなのだろう。そういえば、ビビンパプにも入っていた。そもそも豆モヤシを知ることからか」とあれこれ考えたが、スプーンを持つ手は一度も止まることがなかった。量の多さも感じない。何とも凄い食べ物だ。身体の隅々まで行き渡ったスープの力で眠っていた身体が動き出してきた。なんだか頭も徐々にシャッキとしてくるではないか。「モヤシスープ?」と思っていたが、いやいや奥が深い。
栄養豊富なコンナムルクッパ
 感心していると、店の人が「二日酔いにいいと昔からいわれているから」と。さらに続けて、牛骨から出汁をとっていることやイカの旨味をプラスし、塩だけで味を調えていることなどを教えてくれた。豆モヤシのシャキシャキ感は最後まで健在。さまざまな具材から出た旨みを吸収した豆モヤシを食べて、これまでのモヤシに対する概念が変わった。それまでは、豆モヤシとモヤシの区別もさほど気にしなかった。モヤシは野菜炒めやラーメンに入れる程度だった。
コンナムルクッパは、豆モヤシに含まれる大豆イソフラボン、ビタミンB・C、ミネラル分などの他、牛骨の出汁が基本となっていることでタンパク質も豊富。箸休めにいただくキムチは発酵食品とあって、さらに栄養価が高くなっている。二日酔いに良いとされるだけではなく、美容効果も高いのだ。
そろそろ、晩秋が近づいてきた。今年も全州コンナムルクッパの旅に出かけよう。真夏の気温と冷房で疲れた胃腸を、優しいスープで整えるために。
新見寿美江 編集者。著書に『韓国陶磁器めぐり』『韓国食めぐり』(JTB刊)などがある。

2019-10-09 5面
뉴스스크랩하기
連載セクション一覧へ
在日民団50年ぶりの紛糾 
「本質をすり替えるな!」
民団中央 新三機関長が選出
民団大阪も一騎打ち
【寄稿】「開票=民意反映」論のウソと扇動
ブログ記事
存在論の問題(その一)
俺はこういう人間だ(その二)
ひみつきち
「トロッコ問題」問題
道徳と相対主義(哲学の現在6)
自由統一
自力更生を口実に「苦難の行軍」を選択...
韓国法院が金正恩に賠償命令
チャンマダン閉鎖を命令
中共への依存を深める金正恩
金正恩、断末魔の憤怒爆発


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません