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最終更新日: 2018-11-14 13:25:00
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2018年11月07日 08:03
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【最終回】四天王寺ワッソ「韓国と日本を結ぶタイムトラベル」
「歴史韓流」の現場から

在日にプライドを 日本に国際親善の場を

アイデンディディーの柱に

 「歴史韓流」そして韓日を繋ぐタイムトラベルである大阪の「四天王寺ワッソ(以下ワッソ)」祭りが、今年も11月の第1日曜日に開かれた。連載最終回では、ワッソを長く続けるべき理由のキーポイントを探ってみたい。大阪・中央区の難波宮跡公園で4日に開かれた2018ワッソ。その現場で見た数々のシーンは、韓日両国の存在の近さを知らしめる機会となった。(大阪=李民晧ワッソ取材チーム長)

 キー(1)在日が始めた歴史韓流

現代史には、韓日関係に追い風をもたらした韓国発のターニングポイントがある。88オリンピック(ソウルオリンピック)と2002年の韓日共催サッカー・ワールドカップ、KポップやKドラマなど韓国大衆文化による韓流ブームだ。それらは日本人の韓国に対する偏見を変化させた。「にんにく」と「キムチ」を食べる異民族の食事という概念が、「韓国産キムチ」という正式名称を復権させ、副材料であるコチュカル(唐辛子粉)は健康食の次元を超えたダイエット食であるとして脚光を浴び始めた。
04年、ドラマ「冬のソナタ」が日本で空前のブームに沸いている頃だった。当時インタビューを行った在日同胞1世(大阪在住)が「長年日本の地で生きてきたが、キムチを心置きなく食べられる日が来るとは夢にも思わなかった」と感激していたシーンは記憶に新しい。今年7月、猪熊兼勝・ワッソ文化交流協会理事長が「初開催時、韓服を着た在日同胞の老婦人が涙を流しながらずっと舞台を見つめていた姿は本当に感動的だった。ワッソは必ず続けていかなければならない祭りだと感じた」と語ったことを思い出す。
最近の韓流は、民間の力で韓日関係を軟化させてきた。韓国発の文化を日本人が享受する現象も起きた。しかしこの中には、日本へ移住し「渡来人」の文化を根付かせた在日の姿は見られない。これは韓国の本当の文化なのか、主体性はあるのかという点については、韓国国内でも意見が分かれるところだ。
その点、「ワッソ」は特別だ。国権を失い、流浪の民となって玄界灘を渡った在日韓国人。そして1400年前、国が滅亡し、ボートピープルとなって逃れてきた百済と高句麗の流民たち。時代を超え、この二つには共通点がある。祖国を離れる時は亡国の「ディアスポラ」だったが、移住地の日本で自分たち独自の文化を移植させ、根付かせたのだ。「渡来人」という用語には”先進文化を携えてきた存在”という意味が含まれている。このように、在日韓国人たちは「ワッソ」を通して差別と偏見を克服しようとし、隠してきた民族的アイデンティティーを堂々と表そうとした。
ワッソの独自性は、在日韓国人が主体的に始めて成長させた「歴史韓流」であり、自己アイデンティティーを立てる柱だったという点にある。さらには、韓国と日本が手を取り合い、東アジアの友好促進を目指す「国際親善の祭り」、古代難波から現代の大阪へと繋がる「阪流(大阪流。日本語発音ではんりゅう)」であるという事実だ。

 キー(2)草の根民間交流「根を下ろそう、伝えよう、繋がろう、育くもう」

ワッソが歩んできた過去28年の行程は、いびつないばらの道だった。2000年の興銀(当時の関西興銀)破綻、03年のNPO法人時代の幕開け。そして11年には「三洋電機」が「パナソニック」に買収された。ワッソの救世主だった三洋電機の経営不振と、それに伴うパナソニックとの合併で、ワッソの存続が危ぶまれた。
しかし「井植敏元会長の努力とパナソニックの好意」(猪熊理事長)により、ワッソのスポンサーはパナソニックへと引き継がれることになった。韓国側からも支援があった。大阪興銀と新韓銀行創立の中心となった李煕健氏が、生前に残した財産を基に設立した公益財団李煕健韓日交流財団、新韓金融グループ、新韓銀行の日本現地法人・SBJ銀行などがワッソを支える軸となっている。
李煕健財団は08年、韓日間学術文化経済交流支援、及び両国交流に貢献する人材の育成を目的として設立されて以来、「ワッソ」を筆頭事業として後援している。「根を下ろそう、伝えよう、繋がろう、育くもう」を基本精神とし、韓日間の草の根民間交流と友情構築、さらには東アジア友好の祭りを築こうとしている。
ワッソは、在日同胞を含む韓国人にはプライドを、日本人には国際親善の場を提供する共存のシナジーとして、韓日市民を和解と信頼へと導いた祭典といえる。

 キー(3)雑華荘厳

「雑華荘厳」―。個々の雑多なものを集め、偉大で荘厳な「一つ」になるという意味だ。仏教経典・華厳経の別称でもある。ワッソを発案した大阪興銀の李勝載・前副理事長は「ワッソ」を「雑華荘厳」と呼ぶ。
「興銀が行ってきた11年間、毎年4000人近いスタッフたちが動きました。面識はありませんでしたが、各自の業務を全うしました。衣装を洗濯する人、清掃し、壊れた物品を直す人、歌って踊る人、運転し食事を用意する人、舟だんじりに上る人…。そのように、各自の担った要素が合わさって四天王寺ワッソがつくられたのです」
感動を覚えたもう一つの言葉がある。三洋電機の井植敏・元会長がワッソ復活に乗り出したのは「守っていくべき貴重な文化財だと感じたから」という発言だ。
草創期のワッソは強烈だった。組織の力、スタッフたちの情熱、そのどれもが熱かった。それに比べると、現在のワッソはあらゆる面で小さく貧相な印象を与えるかもしれない。
しかし、韓国の大統領と日本の総理が共に祝辞を贈る唯一の祭りだ。韓日市民が共に行う唯一の歴史再現の舞台、大阪市民の祭りとして根付いた。
ワッソを動かす最も強いパワーは「どんな状況にも負けず、祭りは続く」という点だ。韓日間の不幸な過去の歴史、韓日政府間の葛藤があっても、ワッソだけは続けていくという韓日民間の意思が結集している。
毎年11月の第1日曜日、「ワッソ」が照らすタイムトラベルが、難波(大阪)の秋の空を照らし続けることは間違いない。今後も、ずっと…。(おわり)

写真=上段左:日本人学生たちが、三国時代の衣装を着て韓国伝統楽器を演奏しながら練り歩く
上段右:三国時代王国「百済」の渡来人たちが巡行する姿を再現している
下段左:今年も例年通り、韓国の金徳洙サムルノリ団の公演が行われた。今年はサムルノリ40周年を記念し、特別な演出となった
下段右:韓国EBS撮影チームとワッソの誕生についてインタビューを受ける大阪興銀OBの崔博文氏

2018-11-07 3面
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