歴史をまたやり直せるなら、どうだろう。金正日が死んで金正恩時代が始まったとき、北韓住民は変化と希望を持っていたはずだ。叔父と兄を殺す指導者は想像しなかっただろう。在日朝総連は北の共和国が核武装をして周辺国を脅かし、自ら孤立に陥るような世の中を望まなかったはずだ。選択するのができれば、もっと有能で慈悲心のある指導者を望んでなかっただろうか。
いずれにせよ、誰も想像しなかった時代が始まった。住民は金正恩の治下で、もっと幸せれたになったのか。満足しているか。北韓住民や朝鮮連がこのように空しく暴君に引きずり回される、自分の運命を自分で決められない無気力な存在であることに怒ってはないだろうか。
実は、主体思想が宗教であることを皆知っている。主体思想は信者数で世界10大宗教に入るという。ところが、宗教を持つならより良い宗教、文明的な宗教を信じるべきだ。今も、宗教戦争が展開されている。歴史の中で見たことが実際に起きている。
他の宗教を征服しようとする暴力的な宗教は問題だ。近年、韓国にやってくるイスラムの場合、すでにヨーロッパの一部の国々は彼らによって荒廃した。
英国がEUから脱退した理由の一つも実は難民問題で主権を行使したいという説明は事実だ。イスラムが異文化と調和せず摩擦を引き起こすのと、主体思想が摩擦を起こすのは同じではないか。
この点で中国も同様だ。共産党独裁の中国の行動は確かに問題だ。結局は理念(教義)と教育が問題だ。ところで今、北は中国の手先になっている。中国からの核とミサイル技術、食糧と油をもらって中国に対する充実した手先となった。もしかしたら、朝総連は中華覇権主義の前衛となった共和国が誇らしいか。
北ではなく、日本でもこのように孤立の中で盲目的に教主に仕える者たちがいることに驚きだ。朝総連が主催した「4・27板門店宣言時代と私たちの役割」というシンポジウムを見れば、このような狂気を発見できる。6・15共同宣言実践日本地域委員会と6・15共同宣言実践南側委員会が後援したこの行事は確かに異常だ。
朝総連が描く未来が親中反米のコリア連邦か。日本が嫌いで、中国が羨ましいか。子供を、中国の少数民族として育てたいのか。
自分の頭で考え主体的に生きることができず、誰かの洗脳によって食べ眠っ行動する人間の姿をしたゾンビがあまりにも多い。自分の目で見ることを信じられず、組織と首領の考えに無条件服従することが幸せとは嘘だ。
むしろ無害な人工知能を友達にしたほうがよい。朝総連が「9・9節」のため平壌に行ってきた者たちがかなりいる。彼らは平壌の発展を大きく宣伝する。だが、いくら見ても、平壌の建物が近代的で科学的、文化的という主張には到底同意できない。
まず、あの多くの高層ビルに水道や電気はどう供給するか。高層マンションに水道が供給されないと、電気が停電すればエレベーターが動かないとどうするか。もちろん、慣れれば何とかなる。生物は環境に適応するものだから。
先進国では夏いくら暑くても涼しく過ごせる。しかし、平壌では、扇風機があっても、停電だと、どうしよう。平等な社会でも高価なレストランで高価な食事を楽しむ特権層が既に登場した。平等を最高の価値としてきた国の住民がお金によって階級が生まれた。
また、公正な競争ではなく不公正からきた結果だ。文在寅が綾羅競技場で金正恩を称賛するのを見て文在寅に親近感を感じたか。
ところで、平壌でも労働党中央党の中でもこのような矛盾を知っている人、彼らが人民の不便を減らそうとすれば、朝総連は彼らをどう対すべきか。たまには人間らしく想像しましょう。首領がいなければ、人民が幸せになれるなら、首領がいなくなって欲しくないか。
現実は選択の連続だ。朝総連は平壌で住みたいと思うか、ソウルで住んでみたいと思うのか。東京より中国で生きたいと思うか。自分の子供たちはどの国、どの都市で育てたいとと思うか。
おそらく10月、民団員たちが平壌にいくようだ。平統諮問会議の首席副議長の金徳龍が引率する。おそらくその頃は、「輝く祖国」は、公演が終わったはずだが、特別公演をしてくれるかもしれない。
(つづく) |