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2017年12月13日 00:00
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韓昌祐経営論 マルハンの企業倫理(4)
事業失敗で多額の負債を抱えるも、不屈の精神で再起誓う

ソウル・李民晧

 40代前半の韓昌祐は「日本のボウリング王」になるという野心を実行に移した。静岡市に建てたボウリング場は、格段の規模と施設を誇った。レーン数は120、施設内には大型レストランまで備えた巨大なボウリング場だった。
これは、時代の流れを見て挑戦した事業だった。1970年代初頭、日本はパチンコ、ゴルフ、ボウリングなどがブームだった。経済的に豊かになり、庶民のためのレジャー産業が急成長していた時代だった。
「ところが、一瞬にしてブームは去ってしまいました。私がボウリング事業に飛び込んだ時の予想とは異なり、ブームはすでにピークを過ぎていたのです。一歩遅れて、時代遅れの事業に手をつけてしまったことを悟ったのです」
失敗の結果は惨憺たるものだった。ボウリング事業に投資するため、金融機関から借りたローンは、いつの間にか60億円の膨大な負債となってのしかかってきた。当時の大企業家でさえも、両手を挙げてしまうほどの天文学的な金額だった。
泣きっ面に蜂で、73年秋に第1次オイルショックが起き、天井知らずの成長を続けてきた日本経済は、一転して不況に見舞われた。韓昌祐は、金融機関を訪れ、印鑑をはじめとする権利書類一切を預けた。
「とにかく返済額には足りませんでしたが、その時はそれしか方法がありませんでした。所有していた不動産を処分しても、1億円だった建物の価値は10分の1にまで急落していて、どうあがいても再生する方法が見つかりませんでした。生まれて初めて、真剣に自殺を考えました」
青雲の志を抱いて単身、玄海灘を渡ってきた韓国人企業家は、絶望の底に叩き落とされた。漠然と自分が諦めれば、すべてが終わるだけだと考えた。
しかし、崖っぷちに立って見えたのは、7人の子どもたちだった。長男は小学校5年生、末っ子は生まれたばかりだった。さらに、夫だけを信じて付いてきた妻もいた。命に代えられない家族のことを考えると、石にしがみついてでも生きようと思った。
自殺は、自分を信じて助けてくれた友人を裏切ることでもあった。韓昌祐を信じて、50万円、100万円と、保証人になってくれた多くの知人がいた。彼らは決して経済的に余裕があったわけではなかった。その多くは零細業者だった。
同時に、甘い誘惑にも駆られた。
「ある方が、真剣にアドバイスしてくださったんです。裁判所に破産申請してはどうかと。倒産処理されれば、借金が帳消しになるというのです。耳よりな情報でしたが、私一人を救うために、他人に迷惑がかかる行為をすることはできなかった。どんな仕事をしてでも、借金は必ず返そうと誓いました」
韓国に「虎に捕まっても気をしっかり持てば生き残れる」ということわざがある。八方ふさがりの韓昌祐にとって、重要なのは突破口を見つけることだった。
「なんでもやってみようと決心した瞬間、学生時代に何度も読んだ一冊の本が思い浮かびました。アーネスト・ヘミングウェイの小説『老人と海』です。主人公は60歳を超え、今で言えば80歳近い老境となりながら、命を懸けて巨大なカジキマグロを釣り上げるため、死闘を繰り広げるシーンに感銘を受けました。崖っぷちからどのように生きるか、私にとって人生の羅針盤になった物語です」
同氏は10年前、物語の舞台となったキューバのサンティアゴを訪れた。「老人と海」の舞台を直接見たかったからである。
年をとり力を失った老人が、自分の船よりも大きなマグロを釣るために、数日間夜を徹し戦った、その場所。救いの手を差し伸べてくれた人に「こっちに来るな。助けは必要ない」と老人が叫んだ、その海。老人が見せた『不屈の馬鹿力』、崖っぷちに立った40代の韓昌祐は、そこで再起に向けた希望を見つけた。

2017-12-13 3面
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