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2017年11月08日 00:00
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大韓民国の建国史(90) 毛沢東に執拗に戦争継続を促したスターリン 

洪熒 本紙論説主幹

 草思社が翻訳発行した『朝鮮戦争の謎と真実‐金日成、スターリン、毛沢東の機密電報による』(アナトーリー・ワシリヴィチ・トルクノフ著/下斗米伸夫・金成浩訳)には、毛沢東の休戦意思を伝え、ソ連側の意中を探索する周恩来に対し、スターリンが話した言葉が記されている。
「この戦争はアメリカ人をいらだたせている。北朝鮮は、この戦争で失う人的犠牲以外にはなにも敗北してない。アメリカ人には、この戦争は自分たちに不利であり、やめるべきだということが分かっている。特にわが軍が中国にとどまると説明されてからはそうである。持ちこたえ、忍耐することが必要だ。もちろん朝鮮人を理解しなければならない、多くの犠牲が出ているからだ。だが、これは偉大なことだと説明しなければならない。朝鮮戦争はアメリカ人の弱さを示した。24カ国軍による朝鮮での戦争は長くは続けられない。目的は達成されず、成功を確信できないからだ。朝鮮人を支援し、持ちこたえさせなければならない」
李承晩は停戦協定の締結を急ぐ米国に執拗に食い下がり、北進統一と休戦反対の汎国民運動を大々的に展開した。李承晩は、休戦協定の締結後も、中国軍隊が鴨緑江以南に駐留するなら、国連軍司令官に委任した韓国軍の作戦指揮権を回収し、韓国軍単独でも最後まで戦う決意をアイゼンハワー大統領に伝えた。李承晩が1953年6月、国連軍が管轄していた反共捕虜2万7000人を、韓国軍憲兵を動員して釈放するや、アイゼンハワーはこの日の米国家安全保障会議でこう言った。
「私たちは(李承晩という)また別の敵に会ったようだ」
李承晩は6月19日、駐韓米国大使のブリッグスにこう言った。 「私の行動が正しかったかどうかは、後日の歴史と判断する。たとえ、それが自殺行為であっても、それは私たちの特権だ」
興味深いのは、中国と北韓側の反応だ。李承晩の反共捕虜釈放を理由に休戦交渉を中断すべきなのに、彼らは我慢する。スターリンが死んだため、ソ連指導部は休戦を決定し、米国の爆撃に苦しんでいた中国軍と北韓軍も休戦を望んでいた。
李承晩は徹底した反ソ主義者であり、反日主義者だった。だが、彼は決して盲目的な親米主義者でなかった。休戦協定締結の直前、アイゼンハワーは、自分の日記に、次のように記した。
「李承晩が徹底して非協力的でさらに反抗的な事例を長く列挙することは不可能だ。李はあまりにも気に入らない同盟者だったため、彼を最もひどく非難しても言い過ぎではない」
韓米同盟の過程を研究した忠南大学の車相哲教授は、彼の論文をこう締め括っている。
「米国は韓米相互防衛条約を通じて南韓に対する共産主義勢力の侵略脅威を封鎖し、同時に李承晩の北進武力統一意志も断念させる二重封じ込め効果を期待し、一方、李承晩は、共産主義の脅威と攻撃を封鎖すると同時に、彼が憂慮してきた日本の膨張主義的野心も阻止する二重封じ込めの効果を持った法的装置を確保することで、大韓民国の安保が確実に保証されることを期待した」
李承晩の瀬戸際戦術に、アイゼンハワー、ダレス、ロバートソン特使は辟易したが、韓米同盟が成し遂げたことを見れば、3人は、李承晩の無理強いと脅威が、両国の国益はもちろん、自由陣営、ひいては世界平和に貢献した事実をあの世で認めただろう。(つづく)

2017-11-08 3面
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