ログイン 新規登録
最終更新日: 2017-05-27 08:24:23
Untitled Document
ホーム > 連載
2017年02月16日 06:12
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
高麗青磁への情熱-83-
まさ子の発病(一)

 それから三日後、昼食を終え、タバコを喫いながら仕事を始めようとしたとき、崔鎭煥君がやって来た。
「柳君、君の義理のお母さんが来てるよ。さあ、行ってみな」
「馬鹿なことを言うなよ。ぼくに義母なんかいないよ」
仕事道具を取り出そうとすると、石田の声が聞こえてきた。
「おばさん、いらっしゃい」
その声に振り返ると、まさ子の母が彫刻室の近くにいた。
「おばさん、いらっしゃい」
挨拶をすると、まさ子の母は無表情にぼんやりと、私のいる方を眺めた。
「おばさん、お元気ですか?」
石田がまた訊いた。
「元気も何も、この頃は……」
なぜか言葉尻がすっきりしない。
そこへちょうど主人夫婦が帰って来た。二人も挨拶を交わした。
まさ子の母は無言で主人の後を従いていったが、その表情は不機嫌そうだった。やがて古沢を呼びつける声がして、それからこんどは古沢が私を呼びに来た。
「柳君、主人の家にちょっと来てくれないか」
「何でだ?」
「行けばわかることさ。早く道具をしまって、行きなよ」
仕事道具を一つひとつ片付け、主人の家に向かった。何かしらすっきりしない。古沢がお茶とカステラを運んできた。私がお茶を飲みながらカステラを一つ頬張っている間、彼らはひと言も喋らなかった。部屋の中では、主人夫婦を中心にして、その横にまさ子の母が座り、私の横に古沢がいた。
部屋の空気は、あまりにも寒々としていた。冷たい風が漂っている。とうとう主人の奥さんが沈黙を破った。
「これをもっと召しあがれ」
彼女はカステラとリンゴを勧めた。
「昼食を済ませたところで、お腹が空いていません」
「昼食後でも、いつもならカステラの四個や五個は食べるのに、今日はどうしたの?」
古沢が低い声で言った。
「柳君はもともと物事の飲み込みが早くてね」
そのとき、主人が私に話しかけた。
「柳君」
私は主人を見上げた。
「はい」
「まさ子が死にそうなんだ」
「エッ?」
驚いて私は主人とまさ子の母を交互に見た。

2017-02-15 6面
 
高麗青磁への情熱-82-
뉴스스크랩하기
連載セクション一覧へ
韓日米同盟の強化を訴え
在外選挙 日本は投票者数・投票率減少
投票直前 「大逆転」はあるか
我々には見覚えのない、見知らぬ大韓民国
金大中・盧武鉉時代の対南工作再開
ブログ記事
新・浦安残日録(4)
北韓、朝総連、帰国者、在日(배나TV、日本語版)
極左勢力が青瓦台に入城!
‘保守勢力を潰滅させる’が共に民主党の党論か
洪準杓自由韓国党大統領候補のソウル江南での選挙遊説(*遊説の模範)
自由統一
ICBM開発 最終段階 大気圏再突入に成功
北の人権状況告発
韓米演習に合わせて挑発
北韓をテロ支援国再指定へ
「日本人漁民50人以上殺した」


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません