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2016年11月09日 17:09
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大韓民国の建国史(49)
トルーマンの参戦決断 安保理ボイコットはソ連の謀略

 トルーマンが韓国戦争介入を迅速に決定、執行したのは米国の政策決定史で二度とない奇跡だった。トルーマンは6月25日(米国時間。以下同)、ワシントンに向かう専用機の中で深い思索に沈んだ。トルーマンは当時の状況を回顧録に記している。
「私は過去の民主国家らがこのような攻撃を阻止しなかったため侵略者たちがそういう行為を続けるよう放置したことを考えた。もし、共産主義者が自由世界から何も阻止されず韓国を侵略するのを許せば、強い共産国家に隣接している小さな国々は、脅迫と攻勢に屈服する。この攻撃を放置すれば、第3次世界大戦が起こる。似たような事件が第2次世界大戦を招いたように」
この日の夕方、ブレアハウス(迎賓館)で、アチソン国務長官、ルイス・ジョンソン国防長官、ラスク国務次官、ブラッドリー合同参謀議長、シャーマン海軍参謀総長、バンデンバーグ空軍参謀総長ら14人が集まって対策を熟議した。トルーマンは回顧録で「誰も米国や国連が退くべきだと主張しなかった。この攻撃を阻止するため、いかなる措置でも取るべきだという雰囲気だった」と会議の雰囲気を記録した。
会議の後、トルーマンは「マッカーサー元帥は、至急韓国側に武器や物資を提供すること。米空軍力の援護の下、在韓米国人を撤収させること。第7艦隊は台湾海峡に展開して中国の攻撃に備えること」を指示した。
トルーマンは26日夕、ブレアハウスで2回目の緊急閣僚会議を開き、空軍力の使用を決定した。米空軍の爆撃機は29日午後から、平壌をはじめ人民軍と北韓各地の戦略要衝を爆撃しはじめた。
米国は、全面南侵がスターリンの世界共産化のための第一歩だと判断した。膨張を抑止しようとするトルーマンの封鎖政策が挑戦を受けたのだった。
北韓軍がソウルを占領した日の夜(米国時間6月27日)、米国の要求で招集された国連安保理は、北韓を侵略者と規定し、国連軍を編成して共産軍を阻止することを決議。27日の夜には国連の軍事支援と国連軍の派兵を定めた決議案を通過させた。ソ連の欠席のおかげで、安保理は「すべての加盟国は、本決議の執行のため国連にすべての援助を提供し、北韓当局への援助を自制する」という決議を可決することができた。
ソ連は当時、台湾が中国を代表して総会と安保理に議席を維持するとの決定に抗議して国連の各種会議を拒否していたが、ソ連崩壊後公開された秘密文書によって、ソ連大使が安保理に出席しなかったのは、スターリンの指示だったことが確認された。05年に公開されたスターリンの極秘書簡は、スターリンが米国と国連を韓半島戦争に巻き込み、毛沢東の中国と戦わせるための巨大な謀略戦だったことが明確になった。
6月29日、韓国戦線を視察したマッカーサーは、米国防総省に「米国の海・空軍だけでなく、陸軍を投入してこそ、北韓軍を阻止できる。2個師団の投入を建議する」と報告した。トルーマンは、直ちに地上戦闘部隊派兵を決定。米国は陸軍まで派兵して韓半島の運命に深く足を踏み入れた。
この頃、大田に臨時執務室を構えた李承晩は、寝室の枕元にモーゼル拳銃を置いて寝る習慣がついた。フランチェスカ夫人の不快な表情を読んだ李大統領は、「最後の瞬間に共産党の奴を3、4人撃ってから、私たち2人を神様の所に連れて行くチケットだ」と語った。(つづく)

2016-11-09 3面
 
大韓民国の建国史(48)
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