18日の海の日を過ぎると、多くの学校が夏休みに入る。道ですれ違う子どもたちは、どこか嬉しそう。中にはたくさんの荷物を抱えた子もいる。時代は移れど、こればかりは昔と変わらない風景である▼連日の猛暑、かと思えば大雨という、ころころと極端に表情を変える空がもはや日本の夏のイメージだ。そこに子どもたちのはしゃぎ声が加われば、本格的な夏到来である▼海や山で遊びまわることもあれば、室内でゲームや読書をして過ごすこともあろう。学習塾などで勉強に打ち込む子もいる。とにかく普段できない経験をして、大いに成長してもらいたい▼さて、大人たちの世界でも、この夏新たな遊びがブームになっているという。米国で開発されたアプリ「ポケモンGO」だ▼ゲームやアニメで人気を博したポケモン(ポケットモンスター)の世界を、現実の世界でも楽しめるという醍醐味が、少年・少女時代にポケモンに夢中になった世代を引き寄せている。街中でスマートフォンをかざすと、特定の場所で画面にモンスターが映し出され、仲間にしたり対戦させたりできるという仕組みだ▼これが思わぬビジネスチャンスになっているという。ゲーム配信前の韓国では、なぜか江原道の一部地域でゲームがプレイできる状態になっており、地元のコンビニや宿泊施設に客が殺到。自治体もPRで後方支援を行っている▼一方で、このゲームに熱中するあまり、事件や事故も起きているという。夢中になるのはいいが、大人らしい節度も学んでほしい。 |