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2016年05月18日 00:37
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瞻星臺=編集余

 俗に「中国4000年の歴史」などといわれるように、東アジアにおいてもっとも古い歴史を有するのは中国だ。多くの文化や文明、思想がこの国で生まれ、あるいは育まれ、周縁に伝えられた▼であるがゆえだろうか。この偉大な国は、外交使節団というものを送り出したことがほとんどない。かれらにとって使節団は「送られてくる」ものであり、自らが送り出すとしたらその答礼という形になることが多かった▼中国初の訪欧使節団は、今からちょうど150年前の4月にロンドンを訪問した。団を率いた斌椿は英国王に接見した初の中国人で、ディナーと舞踏会について残した詩に、その歓待ぶりが記されている▼それから150年後、中国からの使節団は女王の目に「失礼な輩たち」と映ったようだ。女王自らが、警備責任者の労をねぎらう中で発した言葉は、国賓として招かれた習近平国家主席以下、中国の訪英団がどのように英国で受け入れられたかを物語っていよう▼中国では、女王の言葉を報じたBBCの放送が一時中断され、ネットの検索も検閲を受けた。当局が神経を尖らせていることがうかがえる。何せ英中はともに「黄金時代」と強調しているのだから、女王の発言は不都合なのである▼英王室のコメントは振るっている。「国賓としての訪問は大成功だった」と。確かに習主席をバッキンガム宮殿に泊めるなどした結果、英国は巨額の契約を結ぶに至った。中国への過度な厚遇を苦々しく見ていた一部の英国市民は、溜飲を下げたことだろう。

2016-05-18 1面
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