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ホーム > 連載 > 大韓民国への反逆
2014年10月16日 05:38
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大韓民国への反逆 その連鎖を絶て(31)
「金父子のゲッベルス」康宗憲

 北側は労働党創建記念日に、脱北者が中心となって飛ばした対北ビラを”撃墜”するために対空機関銃を撃った。わずかな対北ビラにも揺らぐ北側の体制の脆さを告白したわけだが、外部からの情報流入におののく全体主義独裁は、自由社会に対してどういう攻撃を仕掛けているのか。
前回に続き大物の「知識工作員」としての康宗憲が、大学や一般人を対象に集中的に展開してきた「平和学」の内容とその効果を見てみよう。
康宗憲と同じ矯導所に服役した金鉉奬氏などによれば、康宗憲は韓国内の従北勢力の中では朝鮮労働党の指導委員として絶対的権威を持っているという。統進党などの従北勢力は、康宗憲こそ社会主義革命家としての品性を体現しているとまで言っている。つまり、康宗憲の言説は平壌側の意図と論理、さらには北側の焦りまでを表し、従北派内では、康宗憲は平壌の教示を伝える指導委員になっているのだ。
康宗憲の言動は自叙伝で確認できる。
「『国際社会と平和』の科目は、最後の授業で必ず日本国憲法第九条に関して学びます。期末レポートも憲法九条と関連する題目を指定します。一回生の女子学生が、次のような内容をレポートに書いてくれました。
日本国憲法第九条は、日本が世界に誇れる宝物だ。しかし、世界に誇れるのはあくまでも憲法であって、それを持っている日本という国ではない。なぜなら、日本はこの素晴らしい憲法第九条を守らず、自らの手で損なっているからだ。……一方で私は、日本が軍隊も軍事同盟も持たなくなることを”怖い”と感じたりもする。この不安が、日本を中途半端にさせるのだ。戦争の放棄・交戦権の否認を宣言しながら、アメリカと日米安保条約を結ぶ。イラクへ自衛隊を派遣する。さらにいえば、戦力の不保持を宣言しながら、自衛隊を保有する。真に平和を望むなら、私たちはまず他国を信じることから始めなければならない。
……国際社会と平和の授業で観賞した映像から、私は希望を見た。それは、若い世代の国境を越えた努力だった。これからの世界を作っていく世代の協力は、私に大きな希望を感じさせた。もしかしたら、彼らが作る未来には戦争なんていう言葉は存在しないかもしれない」(自叙伝181~182ページ)
教権と言論の自由が、教壇に浸透した社会主義革命家や全体主義体制の工作員によって、どのように使われているのかがよくわかる。
康宗憲は、「軍と一体となった政府が、司法の制止や市民の反対を無視して強引に政治をやり、軍事行動を継続するとしたら、これは紛れもなくファシズムの兆候です」(自叙伝193ページ)、「もし、ヨーロッパでナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)はなかったと否定する発言をしたら、その政治家は、国のトップとして一日たりとも在職できないでしょう。日本ではしかし、歴史を歪曲する発言をしたからといって、首相が責任を問われることはありません」(自叙伝198ページ)などと平然と言ってのける。
康宗憲のこの言葉は、非ヨーロッパ文明圏の中で自由民主主義の建設に最も成功している韓国と日本に対する攻撃だ。だが、先軍政治の金日成王朝である北韓を祖国と呼ぶ康宗憲に、こういうことを言う資格があるのか。ましてや、金正日はヒトラーを尊敬・崇拝している。金正日の家庭教師だった故・黄長燁氏の証言だ。そして、金正恩もヒトラーを尊敬していると伝えられている。要するに、康宗憲は金正日と金正恩のゲッベルスの役割を自任しているのだ。(続く)

2014-10-16 1面
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