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2014年08月15日 00:00
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韓半島の「非正常」をこれ以上放置してはならない

 第66周年建国節を迎えた今日、大韓民国が置かれている国際環境を見ながら建国革命の完結に向けての覚悟と決意を新たにしたい。
今、東アジアの国際関係は変化が避けられない状況だ。韓半島が植民地から解放され、植民地期間35年の2倍の年月が経ったが、分断状況は依然と続いている。韓日関係も、同じ自由民主主義陣営という意識よりも、偏狭な競争や相互牽制意識が目立つ。
植民地争奪戦の戦場だった韓半島は解放後も、6・25戦争(朝鮮戦争)という国際戦の戦場になった。そして今、韓半島の周辺はいつ衝突が起きてもおかしくない緊張が高まりつつある。
大韓民国は国連開発機構が発表した人間開発指数で世界15位だが、社会は混沌と葛藤の中で、総体的な異常状態にある。ソウル五輪後に続いた左傾化とポピュリズムで、国の成長潜在力はほとんど消尽した。北韓の対南工作に内応する巨大な従北勢力が出現し、内乱陰謀勢力は国会にまで橋頭堡を作った。
スターリンから社会主義を移植された北韓は、封建王朝に戻った。核ミサイルの開発には成功したが、野蛮な暴圧体制が3代続き、住民は精神的・肉体的に退化した。分断70年は同じ民族の遺伝子まで変えたのか、北韓では身体矮小化現象が広範囲に現れている。
韓半島の分断は歴史の必然だったのか。歴史に因果關係はあっても必然はない。今日の南北韓の差は選択がもたらした。李承晩以外の人物が建国時の大統領だったら、今日の韓国は別の国になっていたはずだ。
第2次世界大戦後の国際秩序を振り返ってみると、スターリンは戦後を考えながら戦争をし、米国は戦争を早く終息させることだけに集中し、日本は戦争の開始と終結が支離滅裂だった。それが大戦後の世界秩序を作った。
韓日関係は国交正常化から50年が経とうとしているが、大半の両国国民は互いをよく知らない。自分を客觀化できないという点で、自国のこともよくわかっていないといえよう。
1945年8月15日は、韓国人だけでなく、日本人も軍国主義から解放された日だ。日本は「敗戦」以前への回復が目標だったのに対し、韓国人には戻れる「以前」がなかった。李承晩の大韓民国は、米国式の自由民主主義建国革命を目指すしかなかった。
スターリンは、自由民主の新生国・大韓民国を抹殺するため、金日成と毛沢東をそそのかして6・25戦争を起こした。そのときはトルーマン米大統領が韓国と韓国国民の自由を救った。トルーマンは、敵の捕虜の人権のため、自国兵士を犠牲にした人物だった。
毛沢東の韓半島侵略は、日本が植民統治期に建設したインフラをほとんど灰にした。韓半島は日本の植民地時代以前の状態に戻った。
韓国人と日本人は、個人として価値観を共有したことがあるかもしれないが、国家として価値観を共有してきたとはいいがたい。日本は分断された韓半島の自由民主主義などに関心が薄く、逆に、韓半島の分断状況を利用。在日韓国・朝鮮人93000人を、厄介払いのように生き地獄の北に送還した。「価値観外交」を強調してきた日本政府は今、金正恩体制に接近している。ここに日本外交の伝統が見られる。
韓国は、米国と一緒に東西冷戦を戦った。韓国のベトナム戦参戦を通じて韓米同盟はより強固なものになるが、米国の対中戦略の転換により、東アジアでの反共闘争は混乱し始めた。韓国の左傾化もその影響だ。
韓日関係の戦略的対立の根源は、中国共産党である。一部の日本人は、韓国がいずれ中国に隷属するという説を国際社会、特に米国社会に広めている。ところが、歴史的に中国との関係発展に熱心で、韓米日の反共同盟を破る先頭に立ってきたのは日本だ。
日本はニクソンショックに驚き、台湾と断交。中国が国連安保理常任理事国になるのを支持した。中国に莫大な経済協力もした。韓国の中国との国交正常化は、日本の20年後だった。
東西冷戦は事実上の世界大戦だった。従って、東西冷戦の前後で世界はまったく違ってきた。ヨーロッパは東西冷戦40年間を有効活用し、政治的・経済的統合体を作った。一方、東アジアでは共産主義との闘争戦線が曖昧になった。米国がヨーロッパでの冷戦で勝つため、東アジアを犠牲にしたからだ。
キッシンジャーの対中戦略は、ソ連と中国を引き離し、ヨーロッパへのソ連の圧力を減らし、ソ連の敗北を促進させたかもしれない。しかし韓日の立場からは、ルーズベルトがスターリンを助けたように、ニクソンが毛沢東を助けた形になった。これこそ韓国と日本が東西冷戦後、対立を深めてきた戦略的な背景であり、歴史の教訓だ。
結局、ヨーロッパは東西冷戦を通じて東欧までを社会主義から解放させたが、アジアは逆に、中国の力が増大し、韓国と日本を圧迫するようになった。米国の「現実主義外交」の落とし子だ。
東アジアの平和と繁栄のためには、中国が変化せねばならない。韓国は周辺国との友好関係を望む。だが韓国は、自由と繁栄をもたらした価値や体系、生活様式については決して譲れない。北韓解放も決して放棄できない。
韓国社会のすべての葛藤の根源は、分断に起因する。1世紀以上奴隷状態の北韓同胞を解放せずして、韓国の平和と繁栄は続かない。
朴槿惠大統領は7日、「統一が韓半島の非正常を克服する究極の道」と述べた。韓国が北韓解放を牽制・妨害する勢力を克服するためには、国防費を増やし、必要なら独自の抑止力を持つべきだ。北韓解放に協力する国こそ韓国の友邦だ。妨害する勢力は、韓国だけでなく自由の敵だ。
歴史上、すべての苦難と危機は、同時にチャンスだった。われわれに不足しているのはビジョンと覚悟である。

2014-08-15 1面
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