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ホーム > 連載 > 大韓民国への反逆
2014年02月19日 00:00
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大韓民国への反逆 その連鎖を絶て③
統進党の母体になったのは、全国連合の1地域組織にすぎず

 内乱を企てた統合進歩党の李石基議員に1審裁判で懲役12年が言い渡された。民主党所属の京畿道議員らは、李石基に対する善処を裁判部に訴えている。民主党が統進党の庇護勢力であることを証明する事例だ。
 それにしてもあまりにも軽い刑量だ。戦争中の国で交戦相手(敵)の肩を持つという反逆行為を、ここまで軽く処罰した例は少ないだろう。
 憲法裁判所も統進党解散審判の第2次弁論を2月18日に開く。統進党が指向する「進歩的民主主義」が朝鮮労働党の「民族解放人民民主革命論」と一致するのかどうかが焦点だ。法務部は、統進党の綱領と党員たちの活動を通じて、統進党の路線が北側の対南赤化路線と一致するという立証資料を提示している。
 一例として、統進党の主流である主思派は、「一心会スパイ事件」(06年)で有罪判決を受けた崔ギヨン統進党政策企画室長(当時、民主労働党の事務副総長)が党の幹部名簿を平壌に報告していたことを積極的に庇護している。崔ギヨンらに指令を下したのは労働党の225局だった。
 先週行われた南北高位級接触で、北側の首席代表として出てきた元東淵は、225局(旧対外連絡部)が実行する戦略と工作方向を樹立する労働党統一戦線部の副部長だ。統一戦線部が頭脳で、225局は実行部隊だ。李石基と彼が主導したRO(革命組織)、そして統進党を厳重に断罪できなければ、大韓民国は存続できない。
 従北の歴史的流れの中で、統進党と李石基のROがどこに位置しているのかを簡略に見てみよう。金日成は「4・19」(1960年)に政権を倒した学生義挙が革命へと発展できなかったのは、南労党の後を継いで革命を導くべき前衛党がなかったためと指摘。韓国内に地下党を構築する工作を指示した。韓国当局が摘発した代表的な地下政党は、人民革命党(1964年摘発)、統一革命党(68年摘発)、南朝鮮民族解放愛国戦線(79年摘発)などである。
 1980年代に入ると、光州事態などを契機に、主体思想派が「民主化運動」の主流として浮上し、公に活動するようになる。主思派は、全国大学生代表者協議会(87年8月発足)を主導して全国化させた。彼らが転向しないまま赦免・復権されて政界に入り、第6共和国(88年以降)の左傾化を主導し、国家的従北体系を完成させた。
 「南韓朝鮮労働党中部地域党事件」が摘発(92年)された時は、すでに国内の主思派が作った「民族民主革命党」(92年3月に結成、99年に摘発)が組織されていた。平壌は、金大中・盧武鉉の親北政権の時も地下党工作を続けていた。「一心会スパイ団(06年摘発)、「旺載山事件」(11年摘発)は、労働党225局(旧対外連絡部)の指令を受けてきた代表的な地下組織だ。
 「民主化」を掲げて活動を始めた主思派従北勢力は、「全国民族民主運動連合」(89年)、「祖国統一汎民族連合南側本部」(91年)などの全国化だけではなく、平壌側と公然と連携し、91年12月には「民主主義民族統一全国連合」(全国連合)という左派の連合体を発足させた。
 「全国連合」は、傘下に11の地域連合、5つの部門団体、8つの参観団体があったが、後に「民主労働党」(00年1月結成。現・統進党)の母体となったのは、11の地域連合の一つにすぎない「京畿東部連合」だ。
 全国連合は、金大中と金正日の「6・15共同宣言」を受けて01年9月「10年後に自主的民主政府を樹立し、連邦統一祖国を完成する」という「君子山の誓い」(9月テーゼ)を採択した。民主労働党はその実現のための合法政党だった。そして「全国連合」は07年、「韓国進歩連帯」へと発展的に解散した。
 水面下から浮上して公然と活動を始めた主思派従北派は、民主労働党(統進党)だけでなく、民主党も乗っ取った。従北勢力は、政界だけでなく、マスコミや市民団体、NGOはもちろん、法曹界まで韓国社会全般を支配するようになった。
 そして、この長い「革命への旅程」において、日本は支援基地となった。従北の元祖である朝総連や韓統連が深く関与し、活躍したのは言うまでもない。
 対南工作のため日本を拠点とし、日本人に化けるため日本人の原敕晁さんを拉致した辛光洙も、朝総連から協力者を確保していた。辛光洙は韓国内の組織を点検するために入国したとき、韓国当局に逮捕された。
 「お婆ちゃん工作員」として有名な、「南韓朝鮮労働党中部地域党事件」の主犯の李善実も、韓国へ潜入するため日本を経由地として利用した。李は大胆にも韓国から密航してきたと日本当局に自首して合法滞在資格を獲得した。もちろん、在日工作組織の支援があった。(続く)

2014-02-19 1面
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