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2012年09月20日 00:44
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基盤に映るもの=編集余話 瞻星台

 指し方を見ればその人の性格や考えていることがよく分かる。そのことから「手話」ともいわれる囲碁。見知らぬ者同士が集まって行う交流囲碁というイベントがある。初対面の者同士でも碁盤を挟んで「手話」をしていると、何やら互いに理解できたような気がしてくるから不思議なものだ▼お付き合いのある日韓交流囲碁に千葉県柏市のグループ碁会がある。東京・神田では日韓を意味するJK会(時に入れ替えてKJ会)という会もある。囲碁サロンを開催する民団支部もある。いずれも在日韓国人と日本人の知らない碁打ち同士が相手の棋風を覗くことができる機会だ▼交流囲碁をすると碁会が活性化するといわれている。その一方で、囲碁にはのめり込みやすい魅力がある。時には昇段審査などに落ち、精神的に尾を引いてしまう人もいるという。そのため碁を花闘(韓国の花札)と例える人もいる。しかし、その争いごと臭さも盤上に着想の軌跡を描く楽しみには負ける。囲碁は厚みのある碁盤と黒白の石というハードを用いた、最高のコミュニケーションソフトの一つといえよう▼各地の交流囲碁に顔を出していると、柏勢の強さが群を抜いているとの印象を受ける。柏に強豪が揃うのは謎のひとつだ。人口が多いからでしょう、と言ったら大笑いされた。正解は趣味人、文化人が集っていることにあるようだ。埼玉県にも強い碁打ちは多いらしい▼こうした交流が5年、6年、10年と続いているのは大事だなと思った。彼岸をすぎて暑さも和らぐ秋の囲碁会に参加するため、近く長野へ遠出する計画だ。

2012-09-20 1面
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