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2012年08月28日 00:09
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韓・日間の意地悪な火遊びと韓半島の不吉な将来
-先侮辱が逆侮辱を呼び先挑発-逆挑発に拡大すると戦争になる

李長春(前外務部大使)

日本を‘非友好化’して安保と経済と南北統一に何の得があるのか?
東西冷戦の終息(1991年)後浮び上がり始めた北韓の核開発と、1997年末のいわゆるIMF-外国為替危機および韓国内の従北勢力の執権で引き起こされた韓国の政治混乱の中でも、韓・日関係は基本的に善隣を維持してきた。

そういう韓日関係が最近突然外交的言路が塞がる疎通不能と不和に急変した。韓国大統領李明博が2012年8月10日韓国領土の独島を電撃訪問して“独島は... 命を捧げて護る価値のある所”と言ったことと、それから四日後の8月14日“[天皇が]韓国を訪問したいなら独立運動をして亡くなった方々を訪ねて心より謝罪して欲しい”と言ったためだ。

日本の野田佳彦総理と外相など閣僚はほぼ一斉に韓国大統領の独島訪問と‘天皇の謝罪’を要求したことに直ちに反発し抗議した。特に、総理は8月17日韓国大統領宛ての遺憾を表明した書翰を駐日韓国大使館側に伝達すると同時にその内容を公開する欠礼を犯し、日本外務省は韓国が日本総理の書翰を日本に返送する過程で韓国外交官の外務省出入りを阻止し接受を拒否する形で両側の火遊びが行われた。日本外務省は独島の国際司法裁判所(ICJ)への回付を要請し、野田総理は“極めて非礼な[韓国大統領の]発言であり決して容認できない”という8月24日の衆議院決議と関連して“[独島に対する主権確保のために]不退転の決意で臨む”と表明した。

韓国大統領が“独島は... 命を捧げて護る価値のある所(領土)”と言ったことと日本総理が“不退転の決意で臨む”と言ったのが、言葉通り互いに向かい合って衝突すればそれは他でもない戦争だ。村の子供たちの喧嘩も侮辱的言葉が侮辱的逆攻を呼びながら大きくなる。国家間の戦争勃発原因提供行為(casus belli)の大半は、先挑発(unprovoked challenge)だ。先挑発を‘敢行した’と‘敢行しなかった’と争っては遂に逆挑発と逆襲(counter-challenges/attacks)を触発し無慈悲な戦争が起きる。

韓国と日本は互いが歴史的には宿敵だが現実的には友邦だ。両国は1965年に相互関係を正常化した以来去る47年間互いが若干ぶつかる迂余曲折もあったが、概して無難な関係を維持してきた。両国が不幸だった過去の歴史を掘り起さず現在と未来を目指してきたおよそ半世紀間に日本は世界的経済大国に浮上し、韓国も刮目に値する経済国家として成功した。両国間の緊密な相互協力が二つの隣国の発展と繁栄に重要な基肥として寄与したことは厳然たる事実だ。

今日の先進民主国家(the advanced democracies)は、国家[政府]レベルでは過去事で争わない。ただ、民間レベルではいくらでも歴史論争が行える。だが、権力の舞台の上では歴史を置いて争わない。

民主主義が全くないかあまり発達していない国との間ではよく過去事で互いに攻撃し合い紛乱を引き起こす。東北アジアがまさにそういう地域だ。北韓と中国の関係のようにどちらの一方が相手に隷属すればそうでない。だが、政治的相互依存関係でない全体主義独裁の中国と準先進民主国家の日本および幼い民主主義の韓国の間で、歴史戦争/領土-海洋境界-漁労紛糾/人権問題などの紛争が過去事を背景に相次ぐことを今のところは解決し難い。しかし、三国が先進民主国家の隊列に進入して彼らの間の政治的間隙が埋められれば[恐らく今後100年以上経った後には]、政治的紛争を落ち着いて理性的に解決する時が来ることを期待できるだろう。

言うまでもなく、日本は東アジアの国際政治では歴史的罪人だ。だが、日本は独逸とは違って過去の罪をさっぱりとして謝罪しておらず近い将来にそうしそうもない。‘神政’要素を脱皮していない日本は、特異な政治体質(idiosyncracies)を持つ歴史的国家だ。その日本は独逸のようにはできない。20世紀に起きた二つの世界大戦で辛い敗北を経験して西方世界の模範国家になった独逸はその政治的社会的意識構造が日本とは非常に違う。その点はまさに漢字文化圏と基督教文化圏の差異でもある。

米国は‐日本には‘幸いにも’-第2次世界大戦の一部だった東亜・太平洋戦争に対する責任を徹底的に問わなかった。日本は、東西冷戦と6.25韓国動乱の渦中に米国の主導で締結された1951年9月8日のサンフランシスコ講和條約により相当な‘恩恵’を享受した。交戦当事国でなかった南・北韓はもちろん、内戦中だった蒋介石と毛沢東の中国は同条約の締結に参与できず、また、米ソ間の激突で日本の戦犯の責任が大きく棒引きされた。そういう歴史こそが東アジアの国際政治で日本が追及される‘歴史の責任’の歴史的理由だ。

韓国は、米国が主導した1945年以後の戦後秩序の中で、そういう日本と1965に関係正常化条約を締結し、去る47年間そういう日本と密接な関係を発展させてきた。韓半島と日本列島間の歴史に照らしてみれば、去る47年は[なんだか長い和平を享受できる程の]例外的に‘幸せな時代’だった。

2012年の韓国が、そういう‘幸せな時代’に終焉を告ぐ程そういう日本との関係にブレーキをかけ、場合によっては関係凍結ないし関係断絶でもするように跛行を敢行する理由が何か? 2005年度の盧武鉉のいわゆる‘東北アジア均衡者’に憧れて‘北方行列車’に乗るつもりでもあるようだ。

韓国大統領は、彼が独島に行かなかったら独島を日本に奪われるところだったのか? 彼の独島訪問は歴史的には当然だったが現実的には不必要だった。彼が独島に行かなくても独島は韓国領土だ。彼の余計な‘独島訪問ショー’は、独島の紛争化に寄与し、日本の非友好化で-潜在的敵対化で-安保と経済と南北統一のための韓国外交が故障することには構わない言動だ。

韓国大統領は‘天皇の謝罪’が-韓日関係に故障が生ずるのを厭わない程-重大だと信じたらその理由が何か? 彼が‘天皇の謝罪’を要求したのは歴史的には当然だったが現実的には不必要だった。外交は国家の威信(dignity)と体面を重視する。外交は用言術(an art of representation by words)だ。余計に相手のタブー(taboos)に触って禍を自ら招く間抜け(fathead)はことを犯してはならない。

韓国と日本は互いが離反し互いを捨てれば東北アジアの除け者(the odd man out)になる。約50年後には歴史で争う‘時効’が消滅することを認識し、日本はその歴史の原罪[特に慰安婦]を謝罪する措置を取らねばならない。(2012.08.27、李長春-自由評論家、前外務部大使)

www.chogabje.com 2012-08-27 11:48

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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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