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ホーム > 自由統一 > 北韓問題
2012年08月13日 11:45
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金氏王朝の権力構造に重大変化が来るのか
李雪珠? 改革? 平壌の本当の変化はこれ!

張真晟(ニューフォーカス)

金正日死後北韓の最も大きな変化は金正恩の‘スキンシップ政治’や妻の李雪珠の公開でない。北韓で生きた経験のある人の立場で見た北韓の途方もない変化は労働新聞だった。それは崔永林総理の‘現地了解’のニュースが労働新聞に掲載されることだった。それも一、二度でなく崔永林がどこかへ行く度紹介し続ける、北韓の宣伝扇動の“唯一指導体制の反乱”だった。
北韓は一人支配体制の国だ。いや、単純な一人支配でなく最初から金氏神格化国家のため、王の金の動きの他は如何なる幹部の現場での活動などは一切報道できないことになっていた。ところが、金正日死後、北韓では金正恩の“現地視察”と共に“現地了解”という別の用語で崔永林内閣総理の現場訪問を連日紹介した(*左写真)。
この問題に関して、数日前に‘ニューフォーカス’は北韓内の通信員を引用して報道した。崔永林内閣総理の‘現地了解’ニュースが労働新聞に掲載されるのは、金正日死後労働党軽工業部長である金敬姫の地位と権力が大きくなったためということ。一言で、張成沢が、金敬姫を浮上させるために崔永林の内閣を最大限活用しているということだ。
このような平壌側の経済強調現象に関して、一部の韓国メディアは金正恩がまもなく改革開放をすると報道するが、私はそう思わない。北韓政権もこの前改革開放は韓国の吸収統一の野望を剝き出した不純な意図だと公式に非難したことがある。では、北側が人民経済向上を打ち出して経済を総括する内閣を突然浮上させる底意が何だろうか? それは張成沢と金敬姫の摂政政治のための合法的土台を作ることだ。
今まで金敬姫は党の軽工業部部長だったが金正日の唯一指導体制の‘尊厳’のため、公開活動は一切禁じられた。それに金敬姫自身も父の金日成の権力を無力化させた兄の政治的残忍さがよく分かっていたため、静かにいた方が安全だと思って生きてきたかも知れない。だが、今は事情が違う。20代の甥の金正恩の代になってまで‘枝’の扱いをされる訳にもいかず、それよりは今まで金敬姫夫婦を‘枝’として牽制したきた金正日の旧側近らに甥の運命を任せる訳にもいかないからだ。
“女が怨むと五・六月にも霜が降りる”という言葉がある。恐らく、金敬姫は金正日の遺言と甥のために、そして‘主体朝鮮’の運命のためにも、もう女の身でも乗り出さねばならないと自覚したはずだ。そうするためには、金正日の妹という神格化の手掛かりだけでなく、合法的な権力の名分を作らねばならず、それを公論化するためには確実に自分の権力を代行できる人物が必要だっただろう。
それで金敬姫は内閣の権威が必要だったし、現実には何の実権もない崔永林総理に力を与えるために党の宣伝煽動の唯一指導体制原則を破ってまでして労働新聞に‘現地了解’の宣伝まで強行したのだ。
そして、張成沢の殺伐な権力機構である人民保安部と内務軍を動員して、いわゆる内閣の人民経済指導を妨害する軍部や既存権力組織の専横を監視し処罰する物理的権力も加えた筈だ。李英鎬総参謀長の粛清は、恐らく張成沢と金敬姫に挑戦しようとするすべての勢力への警告で見せしめの無慈悲な復讐だっただろう。
最近、ファイナンシャル・タイムズ誌が意味のある記事を載せた。“金正恩は北韓住民たちに自分が金日成の再来というイメージを植え付けようと頑張っている。金正恩は父・金正日を捨てて祖父の金日成を選んだ”と書いた。実際に労働新聞も“金正日を失った喪失の痛み”より、金日成をまねる金正恩のスキンシップ政治やランニングシャツ姿の開放性を強調した。変化した指導者の姿、これは王朝である北韓では如何なる銃砲声よりも大きな公開的メッセージだ。
と言うのは、“全体は一つのために!”という北のスローガンは、つまり“全住民が首領のために!”という言葉と同じものであるためだ。首領の言語は教示で、行動は社会模範であるため、北の全住民が見守っている前で、金正恩が果敢に金正日式の格式を破り、金日成を真似するということは、まさに金日成式朝鮮を作るという宣言だ。金正恩の神格化の様態や内閣の浮上は、関係が深いと思う。
初期の金日成政権を振り返って見ると、権力の二大柱は今のように党と軍でなく、党と内閣だった。金日成の側近たちは党よりも内閣にもっと多かった。そういう北韓の権力を変えたのは金正日だった。金正日は自分の後継位置を固めるために、金日成神格化宣伝の次元で党の組織指導部と宣伝部という二つの柱を作った。それがまさに内閣の権限を無力化させた党の唯一指導体制だった。
‘先軍政治’以降、党の指導レベルに軍を強調はしたが、それはあくまでも党の拘束される理念の先軍秩序であるだけだった。だが、今は内閣がなければ金敬姫も存在できず、金敬姫の(*先軍でない)経済権力がなければ金正恩政権もない。それで、金正恩は金日成の主体理念と金正日の先軍理念を体制の名分として維持しながらも、初期の金日成式実用構造だった党と内閣という、新しい権力の二つの柱を模索しているのかも知れない。また、そのため金日成への郷愁を刺激する方式の現地視察を続けているのかも知れない。
これから金氏王朝の権力構造に相当の変化が来るような気がする。以前は先軍気風の確立の次元で軍人たちが高位職に任命されたが、これからは軍の経験のない崔龍海が軍を統括する総政治局長に任命されたような破格の人事が続くだろう。対外的には内閣を持上げるための権力交替で、対内的には党の組織指導部でなく金敬姫と張成沢が任命する‘人事革命’と捉えるべきだろう。
ところが、金正恩の代の政治改革が成功して仮にこれから内閣が力を持つようになっても、それはあくまでも張成沢と金敬姫のためのまた別の唯一指導体制であるだけで、北韓住民のための改革開放は金氏王朝が持続する限り期待できない。
www.newfocus.co.kr 2012-08-08 00:57

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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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