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2012年06月20日 16:02
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韓国の対北政策は変えなければならない

李春根

 わが国の対北政策が変わらねばならないと主張する人々が多いが、彼らの言う変わるべき対北政策の内容は千差万別だ。ある人々は大韓民国があまりにも弱気な対北政策を展開したため北韓に振り回されていると主張し、ある人々は今の李明博政府の対北政策が強硬過ぎて問題だと言う。李明博政府の対北政策を強硬だと主張する人々は、それで北韓が挑発的に出て韓半島の平和が壊れたと主張する。
 まず、本論に入る前に現政権の対北政策が強硬だったため北韓が挑発すると主張する人々の粗末な論理を批判せざるを得ない。大韓民国の対北政策は
盧泰愚大統領在任の1980年代末以来今日に至るまで北韓にただ一度も強硬だったことがない。
 少なくとも国際社会の基準から見て大韓民国の対北政策は非正常的に虚弱だった。大韓民国は自国の軍艦が敵の奇襲攻撃で撃沈されて46人の海軍兵士が戦死しても、銃弾一発撃たなかった(撃てなかった)国だ。北韓は大韓民国を自国の軍艦が撃沈されて数十人の兵士が戦死しても軍事力で相手に報復する程大胆な国でないと考えていた。
 胆大な国でなく普通の国でもそう攻撃されて報復的軍事作戦をしない国は無い筈だ。その日北側の潜水艦が発見した軍艦が天安艦でなく米国軍艦だったら、それでも北韓の潜水艦が魚雷を発射しただろうか? われわれを弱いと思ったから北側は挑発を敢行したのだ。本当に大韓民国の対北政策が強硬なものなら北韓が挑発した時今のようには対応しなかった筈だ。
 李明博政府の強硬政策が北韓の挑発を齎した原因だと主張しながら‘太陽政策’への回帰を望む人々は太陽政策の創始者である金大中政権の時、北側の対南挑発が量的、質的側面で最高潮に達した事実を記憶すべきだ。
 国防部が発表した北韓の主な対南挑発資料によると、北韓は停戦以後大韓民国に対して年平均3.8回挑発した。ところが、‘太陽政策’を推進した9年間北韓の対南挑発は年平均4.1回に達した。金大中大統領任期2年目から太陽政策が始まったが、金大中政府で北の主な対南挑発は年間何と4.7件だった。
 一方の虚弱さは相手の挑発を招き、それは国際政治史の常識だ。それで‘平和とは強力な力を通じて維持される’(Peace through Strength)という国際政治の金言まで存在するのだ。Strengthは単純な力の強さだけを意味しない。力が行使できるという明確な意図が加わることで獲得されるものだ。
 大韓民国の対北政策は変わらなければならない。対北政策が変わるべきだということは二つの側面からだ。一つは対北政策の目標が変わらねばならないという意味で、もう一つは今からでも大韓民国が南北関係で主導権を握るべきだという話だ。北韓は3代世襲という社会主義世界で類例のないことを断行することで完全に封建王朝になってしまった。
 英国の著名な週刊誌のエコノミストは、昨年12月31日付の特集で、金正恩政権の交替を語るべきだと主張した。金正恩政権の交替は‘東北アジア地域の安定’のため、そして‘忘れられた北韓住民の生のために’急務であるからだ。金正恩政権は北韓住民が1年間食べる食糧が買える大金をただ2分間飛んで爆発した長距離ミサイル開発に注ぎ込んだ非常識な政権だ。金正恩政権をどうすべきかを決めて行動しなければならない。ただ傍観するのは政策でない。
 二つ目に変えるべき部分は、大韓民国はこれ以上南北関係の従属変数であってはならないということだ。今までの南・北韓関係は北韓が主導した。北韓が大韓民国と大統領を極端な言語で冒涜しても韓国の対北政策は北韓を刺激してはならないという荒唐な基準で行なわれた。‘北韓を刺激してはならない’という戦略的没常識はもう終えねばならない。北韓政権から見て大韓民国政府が元気に存在しているという事実よりもっと大きな刺激はない。
近年韓半島に形成されつつある国際政治の権力構図はわれわれの対応次第で‘統一大韓民国’、‘強大国大韓民国’を建設できる良い機会を提供している。この機会を逃す訳にはいかない。それで韓国の対北政策は変えねばならないのだ。
 この文は‘自由の広場’2012年6月号に寄稿したものです。
 http://blog.naver.com/choonkunlee 2012.06.16 22:26

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