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2012年06月08日 00:48
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浮上中の西側の4大強国GUTS (Germany, United States, Turkey, South Korea)
李春根
G-2、G-8、G-20、BRICs、PIGs、Four Tigersなど幾つかの国をまとめて表現する多様な用語がある。最近のG-2とは米国と中国を称する言葉で世界の政治、経済の主役である米国と中国が協力して世界を平和と発展の地域にせよという意味で使われる造語だ。世界2位の国になったという事実は名誉でもあるが負担も伴うという点で中国はG-2という用語にある種の拒否感も感じているようだ。
G-8は、伝統的な強大国のG-6(米国、英国、フランス、ドイツ、日本、イタリア)グループに1976年カナダが加わってG-7がなってから1997年ロシアが追加されてG-8になった8ヶ国の会議体制を呼ぶもので、この5月18-19日、米キャンプデービッドで第38次会議が開かれた。ロシアのプーチン大統領が出席をしなかったが、オバマはこれを気にせず会議を進行して米国とロシアの関係が尋常でないことを見せてくれた。
G-20とは韓国もメンバーである世界の重要な経済国家の集いと言える。G-8だけでは世界の複雑な経済問題を解消できないという趣旨で中堅国家を入れた20ヶ国を集めて作った会議体制だ。韓国は2010年11月ソウルでG-20会議を開催してG-20の議長国を務めたことで、国家の威信を高めた。
BRICsというのは、ブラジル、ロシア、インド、中国を意味する言葉で、今後世界経済の主役になれる、経済が急速に発展している四つの大国を指す言葉だ。PIGSとは、PIIGGSとも書かれ豚という意味で、2010年に国家負債危機に直面したポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、英国などヨーロッパの国々を指す。元々はPIGSの4ヶ国だったが、アイルランド(I)、英国(G)が追加されてPIIGGSと6ヶ国になった。
Four Tigersとは急速な経済発展を成し遂げた韓国、台湾、シンガポール、香港など東アジアの新興経済強国を指した言葉だ。
以上の用語らに極最近(5月17日)、GUTSという用語がもう一つ追加された。ブルス・ジョーンズとトーマス・ライト(Bruce Jones and Thomas Wright)がForeign Policyに寄稿した論文で作り出した用語だ。
二人の寄稿文は題名がMeet the GUTS:The West isn"t declining。(GUTSに会う:西側は衰退していない)となっている。GUTSとはドイツ(Germany)、米国(United States)、トルコ(Turkey)、そして韓国(South Korea)など4ヶ国の頭文字を取って作った用語だ。Gutsという英単語が‘勇気’、‘度胸’、‘根性’など肯定的な意味を内包しているように、著者は副題を“ここに目覚ましい復興を享有している四つの世界強大国がある”(Here are four world powers enjoying an astonishing renaissance.)と付けている。
国際政治でworld powerと呼ばれる国家は相当な強大国でありそう呼ばれること自体だけでも名誉なことだ。韓国をworld powerの一つに描写した文をかつて見たことがない。
二人の著者が新しい造語も作って有名になろうとする人々でなく、すでに権威のある研究者であるという点でGUTSの4大強国に大韓民国が含まれたという事実は意味深長だ。
ブルス・ジョーンズはブルッキングズ研究所の世界秩序プログラム(Managing Global Order program. MGO)所長とニューヨーク大学の国際協力センター(Center on International Cooperation)の所長職を務めている中堅学者で、トーマス・ライトはブルッキングズ研究所の世界秩序プログラム所属研究員である。
二人は、まずG-8は何か奇怪な集りだと評す。G-8そのものが西欧中心的で、新しい世界政治や経済秩序を代弁できないものと見るわけだ。ところが、著者は西欧が没落しているわけではないとみる。没落する西欧(英国、フランス、イタリア、日本)がある反面、金融危機を通じて国際的な影響力をむしろもっと増大させ上手くやっている西側国家があるのだが、ドイツ、韓国、トルコ、米国などがまさにそういう国々というわけだ。
著者は、国際金融危機の震源地である米国は逆説的にも再びもっと強力な国家に生まれつつあると分析する。アジアへの米国の影響力も2008年後むしろ増加している様子を示しているが、その理由の一つは中国の浮上に対してアジア諸国が恐れを感じた結果だ。米国とは違って中国の経済成長速度や地政学的地位が鈍化ないし弱化しているのも2008年の米国発金融危機以後期待できなかった力説だ。
ドイツも米国と一緒に西側を支えている国だ。ヨーロッパ全体が衰退してい渦中だがドイツは例外だ。ヨーロッパの危機はドイツの重要性を浮上させ、EU内でのドイツの影響力を増大させた。フランスの新しい大統領のオランドもアンゲラ・メルケル総理(ドイツ)の地位を弱化させることはできない筈だ。
ジョーンズとライトの二人の著者は、大韓民国が国際金融危機以後誇示した強力な経済対応能力を見た分析家たちが韓国をBRICsに入れるべきだという主張もあるが、ジョーンズとライトは米国の最も古く最も信頼できる同盟国である韓国は西側(West)に入れなければならないと主張している。
西側(The West)という用語は、もう地理的な区分を意味しない。近代的な生活方式、経済制度、西欧的合理性などを備えた国ならその国が属した地理的位置と関係なくその国を西側国家と呼ぶべきだというのが最近現れる論旨だ。日本は西側になって久しく大韓民国も、国力の色んな側面で西方国家の一つになったのだ。著者は韓国はすでに高級製品の最終生産国になったし、今後5年以内に日本の一人当り国民所得を追い抜くと展望する。
筆者たちは、トルコも成長する西方国家(Rising West)の一員として認めているが、トルコの最近の経済成長率は中国の経済成長率を凌駕するほどだ。トルコはイスラム民主主義のモデルになっており、西側世界と中東を繋げる役割も担当している。オバマ大統領は、韓国の李明博大統領とトルコのエルドガン総理を自分の最も親しい二人の指導者だと話している。

韓国は6月に人口が5 000万人を突破して世界で7番目に20-50クラブのメンバーになる。一人当り所得20,000ドル以上で人口が5,000万人を超える国(20-50クラブ)は少ない。お金も多く図体も大きい国が真の強大国だ。20-50クラブの国は米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本だけだ。

これから近い将来に20-50クラブに入ってくる国はない。豪州とカナダが人口5,000万人になる可能性は殆どなく今アフリカのアンゴラ水準の個人所得を持つインドと中国の個人所得が20,000ドルを超えるのも遼遠なことだ。

この社会には大韓民国を生まれてはならなかった国だと叫ぶ勢力も少なくないが、世界最貧国だったわが国をただの二世代で世界の強大国でかつ先進国の隊列に合流した大韓民国は誇らしい国でありわれわれの歴史もまた誇らしいものだ。今後われわれは自由民主主義統一をなして世界の模範的な強大国がなることだけが残った。この歴史的偉業を達成する偉大な指導者が必要な時だ。

この文は2012年5月29日付のKERIの国際情勢解説に掲載された。

http://blog.naver.com/choonkunlee  2012.05.30 14:50

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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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