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2011年12月28日 10:18
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金正恩の二つの選択
柳根一
金玉という女性は金正日に仕えた後宮だ。その後宮が金正恩に90度の最敬礼をした。新しい「主上」に先王の後宮が忠誠を宣誓するような光景(*下の写真)だった。北韓のような現代版絶対王政でこそあり得る珍しい風景だった。北韓では今29才の新しい偶像が登場している。あの青二才に禿げ頭の元老級将軍も行儀正しく挙手敬礼をした。
北韓は変化を必要とする。食う問題を改善するための「(今までと)異なる生き方」を導入しなければならない。そうするためには南韓のせい、米国の所為にせず、自分のせいを認めなければならない。南韓内の一部も南韓の対北政策が間違ったため北韓が変わらないと言い続ける。しかし自ら進んで変わらねばならない方は、今までの間違った生き方を直さねばならない北韓の権力層だ。北韓の権力層が失敗した責任をなぜ南韓に転嫁するのか? 韓国がいつ飢えて死ぬようになる政策を取れとでも強いたのか?
金正恩が自分の父を面と向かって批判することはできないだろう。だが、「父の遣り方」であるミイラはもうピラミッドに入れて、彼とは「異なる方式」を模索せねばならない。金正恩には二つの選択があり得る。まずは父のコピーになることだ。保守反動の暴君の道だ。今の偶像化作業がその道を促している。
二番目は一種の啓蒙専制君主への道だ。世界的基準の文明開化の文物を取り入れろと注文するには今の北韓はあまりにも悪性消化不良症に罹っている。だが、最小限の必須の「上からの改革」はやらねばならないではないか。「改革」という言葉を聴くだけで仰天する必要は無い。それこそ最小限の改革を言っているわけだから。政治は権威主義、経済は漸進的な緩和策(市場の割合を高める)のようなことを。
金正日は自分がしでかした事があまりにも多くてあえて中国式緩和など思いもよらなかった。ところが、金正恩は「私は過去事から自由だ」という自意識で、「私は北韓を徐々に変化させる」という姿勢さえ取れば、彼は北韓住民、中国、米国、そして南韓など、全ての当事者たちから、「そうだ、よく考えた」という反応を得るだろう。これは彼の権力の座の安定性にも役立つはずだ。
しかし、金正恩はそのような啓蒙専制君主への道を選択しそうでない。北韓特権層の権力文化と北韓の一般の社会文化があまりにも長い間類似宗教的な狂信に捕らわれていたためだ。文明世界の近代化や世俗化や合理化も何百年にかけて行なわれたものだ。パプアニューギニアの熱帯雨林に住んでいる石器時代の人々が一夜で変わると期待するわけにはいかない。
だからと言って、放置し続けると彼らが変わるわけでもない。金正恩を「教養」させる中国の文化的衝撃、北韓住民を目覚めさせる南韓の文化的衝撃、北韓の最小限の変化でももたらすための米国-中国の戦略的共感帯、北韓の守旧反動勢力の冒険主義を圧倒すべき大韓民国と韓米同盟の強力な抑止力、変化は補償を与えるという外部世界からのインセンティブ... こういうものが持続的に働かねばならない。
しかし、いずれにせよ金正恩が「父の真似」と「偶像化満喫」で抵抗すれば、彼と彼の北韓は「住民を餓死させる閉鎖王国」の惨憺さから脱出できない。平壌の特権層が自分たちの既得権守りばかりに恋々とする限り、北韓住民が人間らしい生を生きられる「最下の要件」さえ拒否される状況が変わる方途は無いのだ。やるせない状況だ。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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