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【ソウル】6月27日に開かれた在日韓国人本国投資協会奨学生ワークショップでは、先輩が後輩に自らの経験を語る特別講演が行われた。講師を務めた具良鈺(ク・リャンオク)弁護士は、現在韓国に居住し、韓国の大手法律事務所で日本法専門の弁護士として活躍している。高麗大学大学院在学中には、投資協会の奨学生だった縁もある。
喪失の地で夢を抱く
京都府宇治市のウトロ出身である具弁護士の人生は、絶え間ない挑戦の連続だった。ウトロは、日本の植民地時代に飛行場建設のため動員された朝鮮人が暮らした集落であり、長年にわたり差別や強制立ち退きの危機にさらされてきた在日同胞の苦難の歴史を象徴する場所である。
1980年代後半まで水道さえ整備されていなかった地域で育った具弁護士にとって、幼少期の貧困と差別は日常そのものだった。高校3年生だった2000年には、土地所有権を巡るウトロ地区明け渡し訴訟で住民側が敗訴し、住み慣れた故郷を失う危機に直面した。行き場を失うかもしれないという絶望の中で、住民の立場に立って献身的に闘う弁護士たちの姿に深く心を動かされ、法曹を志すようになった。
その後、2008年に日本の司法試験に合格し、翌2009年に弁護士として歩み始めた。しかし、試練はその後も続いた。2009年末、極右団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」が母校である京都朝鮮第一初級学校を襲撃するヘイトスピーチ事件が発生したのである。
具弁護士はこの事件の弁護団に加わり、5年以上にわたる法廷闘争を支えた。そして最終的に勝訴を勝ち取った。在日同胞に対する差別行為について、単なる名誉毀損ではなく、「人種差別撤廃条約」に照らして違法と認める司法判断を日本で初めて勝ち取った。
在日同胞というアイデンティティーは「唯一無二の武器」
具弁護士の挑戦はそこで終わらなかった。人権問題やヘイトクライムについてさらに深く研究するため米国と英国へ留学し、近年は高麗大学で法学博士号も取得した。現在は韓国企業の日本進出や韓国内の日系企業に対する法的支援を担当し、多忙な日々を送っている。
具弁護士は、韓国で学ぶ在日同胞の後輩たちに対し、自らのアイデンティティーを隠すのではなく、むしろ武器として生かしてほしいと語りかけた。
「自己紹介をするたびに、自分のことを一から説明しなければならない。その積み重ねこそ、誰にも真似のできない『強さとしなやかさ』になります。」
日本で育ち、ネイティブレベルの日本語力と日本社会への深い理解は、大きな強みになるという。そして最後に、後輩たちへ次のようなエールを送った。
「皆さんが進むべき答えは、自らのルーツと初心の中にあります。皆さんは決して一人ではありません。日本という枠を越え、韓国へ、そして韓国を足掛かりに世界へ羽ばたく道が開かれています。自分の無限の可能性を信じ、希望を胸に、力強く前へ進んでください。」
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