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2011年11月16日 07:30
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スケールが大きい信州の囲碁=編集余話 瞻星台

 秋たけなわ。松本市で開かれた信州渡来人まつりで囲碁の対戦企画が組まれていると聞き、長野の碁打ちはどんな碁を打つのだろうと勇んで参加した。開催地はまだ行ったことのない浅間温泉だったのも信州行きの理由だった▼東京から来たと言うと松本の碁打ちは「都会は打つ場所も多いし、情報もあるし、囲碁人口が多いからいいね」と言っていたが、何の何の、松本の面々はつわもの揃いで、宵からの夜食付き親睦囲碁会では全敗させられた。翌日の囲碁まつりには地元の小中学生が参戦してきた。「やはり囲碁が盛んな土地柄なんだな」と思わされる一場面だった▼地元の団体に、錚々たるアマチュア棋士が結束する悟空会というグループがあり、そこでは少年棋士を育成している。悟空は水簾洞悟空こと故・小柴善一郎元信州大教授の号で、小柴さんは美ヶ原の自然保護や強制連行・強制労働の象徴である松代大本営跡の保存などにも取り組んだ人だ。少年少女への囲碁の普及に力を尽くし、「死んでからでは面白くない。死ぬ前に追悼碁会をやってくれ」とのたもうたほど、遊び心満々の碁好きであったそうだ▼こうした縁でお会いできた信州渡来人倶楽部の中野和郎代表は「自分も数百年以上前の渡来人が始祖」と言う一人だった。信州に渡来人の痕跡は多い。「在日は渡来人の子孫であり、日本人といわれる人々の多くもかつては渡来人であり、あるいは渡来した人々との間で融合があった。同じ渡来人として何か協働できないか」(倶楽部設立趣旨)というチャレンジングマインドで打った囲碁会だった。

2011-11-16 1面
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