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2011年09月24日 02:25
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李石淵現象は「右派の分裂」でなく「右派の競争」だ!
今までハンナラ党と朴槿恵議員は既得権体制に安住しながら右派の政治市場で独・寡占体制の特恵を享受してきた。
趙甲済
右派勢力が李石淵弁護士をソウル市長候補として推戴したことに対して「右派の分裂」だと心配する人々がいる。こうしたらソウル市長も、国会も、大統領も左派に引渡すことになるという心配だ。
だが、「右派の分裂」でなく「右派の競争」と見るべきだ。ハンナラ党の観点からは「右派の分裂」だが、国民と国家の観点に立てば「右派の競争」だ。今までハンナラ党と朴槿恵議員は既得権体制に安住しながら右派の政治市場で独・寡占体制の特恵を享受してきた。
右派の独自的政治勢力化はこの独占的体制を崩して、競争を促進するようになるだろう。自由民主主義と市場経済は独占体制を否定し「公正な競争」を存在の条件とする。
ハンナラ党は今まで「私たち(ハンナラ党)がいくら右派を遠ざけ左派に秋波を送っても家ウサギが他に行く所がないではないか」と思っただろう。自身はいくら浮気をしても糟糠の妻は家庭を守る筈と思う夫に似ている。
李明博大統領とハンナラ党が脱右派の理念を宣言し中道路線を標榜して右派を公式に裏切っても保守層は代案がない状態で悔しさを表出することはできなかった。こういう不満は先月のソウル市住民投票(8月24日)でハンナラ党と朴槿恵議員が保守的価値を放棄したのを見た後爆発した。韓国では不動の固い保守層がそれでも約30%はある。この勢力がハンナラ党に最も批判的になった。
李石淵の登場は憤怒した右派が作り出し、理念的裏切り者であるハンナラ党政権が呼び出した現象だ。ハンナラ党は今や「李石淵問題」、すなわち右派の反乱を解決せずにはソウル市長選挙、国会議員選挙、大統領選挙で勝てない状況に直面した。今回一丸となった右派勢力が政党を作れば来年の国会議員選挙でハンナラ党が最も大きな被害を蒙る筈だ。
ハンナラ党は右傾化して自由民主主義の価値を基準として右派と競争するか、もっと左傾化して脱保守を宣言するか、今のように中道左派の道を行くしかない。
ハンナラ党と右派の政治勢力が「誰が大韓民国の憲法的価値により忠直か」を置いて競争しながら票を得ようとしたら、「右派の競争構図」は国家のために良い結果を生むだろう。右派政治勢力が理念的覚醒の不足でハンナラ党化したら存在意味を失ってハンナラ党に吸収されるか自滅するだろう。
安保、理念、福祉、法治など懸案問題に対して李石淵キャンプがどういう政策を出すのか注視する。ハンナラ党とは明確に差別化された路線と政策と哲学を闡明しこれを一貫性をもって貫いてこそ、保守層はハンナラ党の崩壊を覚悟してでもこの勢力を支持せねばならないという決心をすることになる。李石淵弁護士は盧武鉉勢力の「新行政首都建設」に偽装した首都移転の詐欺性を暴露し、憲裁から違憲決定を引き出したことで、「首都ソウル」を護り抜いた人だ。だが仮に李石淵氏が、反共自由民主主義を根幹とする国家正体性の守護を負担と思ってハンナラ党に似た中道ないし左傾性向を見せたら、笑い種になり右派分裂の責任まで負うことになるだろう。問題は理念だ。韓半島で最も大きな戦略は理念だ。理念は価値観であり、人生観であり、歴史観であり、信念だ。
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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