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2011年02月05日 14:15
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レーガン米大統領の「両非論」批判
彼は有名な「悪の帝国」演説で、両非論が善悪を区分できなくする「自慢の誘惑」であると言った。
趙甲済
韓国は両非論が流行する社会だ。両非論には事件当事者の両方を批判することで「私だけが高邁で潔白だ」ということを表そうとする虚栄心が敷かれている。レーガン米国大統領は、有名な「悪の帝国」演説で、両非論が善悪を区分できなくする「自慢の誘惑」であると描写したことがある。言論、学界、政界に多い韓国の両非論専門家たちにレーガンの演説の話を紹介したい。
 
ロナルド・レーガン米国大統領は、1983年3月8日、フロリダ州のオールラウンドで開催された福音主義者たちの全国大会で、有名な「悪の帝国」演説をした。この演説でレーガン大統領は、堕胎自由化に反対する自身の信念を説明し、米国は共産主義者に対して軍事的優越性だけでなく道徳的優越性を確保しなければならないと力説した。彼はまた、共産主義に対する思想戦は、キリスト教信仰を武器として押し進めてこそ成功するという点を繰り返し強調した。この過程で、ソ連を「悪の帝国」と呼んだのだ。主要な内容を紹介する。
 
<数年前、芸能界の嘱望される若いお父さんが、カリフォルニアのすごい大勢の聴衆の前で演説するのを聞いたことがあります。当時は冷戦時期で、共産主義とわれわれの生の有り様に対して多くの人々が考えている頃でした。彼はこう話しました。「私は可愛い私の娘たちをその何よりも愛しています。ところが、彼らが共産主義の治下で生き育ってある日神様を知らずに死ぬより、今神様を信じながら死ぬほうが良いと思います」。その場には若者たちが数千名もいました。彼らは喜びにあふれて起立拍手を送りました。>
 
<(米国とソ連に対して)両非論を展開しながら、悪の帝国が作った歴史的事実や攻撃的衝動性を無視し、軍備競争を単純に巨大な錯覚だと叱り、そうして皆さんを、正しいことと間違ったこと、善と悪を置いて戦えないようにしようとする自慢の誘惑に対して注意するよう願いします。>
 
<米国の軍事力が重要ではありますが、私は、常に世界のための闘争は、決して核兵器やロケット、あるいは、軍事力によって決定されないはずだと主張してきました。われわれが直面している危機の本質は、道徳的意志と信念の試練であるのです。>
 
<マルクスレーニン主義は二番目に長い信仰です。この信仰は、エデンの園で「君が神様のようになる」という誘惑の言葉を言いながら始まったのです。フィテカチャムバスは、「われわれが享受する自由と神様に対する信念が、共産主義者らが人間に対して持った確信ほど強くてこそ(共産主義に)対敵することができる」と話しました。>
 
<私は、共産主義が人間の歴史で登場したまた異なる種類の悲劇的で奇怪な、その最後のページが今準備されている章だと信じます。なぜなら、われわれが人間解放を追求する力の源泉は、物質的なものでなく霊的で無限であるため、結局は国民を奴隷にした者らに勝ってしまうからです。>
 
米国の元下院議長のニュート・キングリッチは、レーガンのこの演説と「スターウォーズ」を宣言した演説の二つを、歴史を変えた演説と評価した。大勢の言論人、知識人、エリートらから「戦争狂」と批判されながらも、自身の確信とビジョンを語り、そのビジョンを実践して銃弾一発撃たず共産主義を倒したという点で、そういう信念を盛込んだという点で、歴史的演説であったということだ。
 
www.chogabje.com 2011-02-05 12:06
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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