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2011年02月05日 08:18
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左派が席巻した大学、権力の傍観
金成昱
ハンナラ党政権の最大の失策一つは人を育てないことだ。偽りと扇動に騙された青年たちが左傾化されても気にしない。米国産牛肉事態、龍山放火事件、天安艦爆沈、延坪島砲撃など法治と安保が崩れても、真実を伝える努力は欠けている。大学に組織を作り勢力を拡大する試みもしない。
 
公権力集団が魂が抜けている間この時代の青年たちはほとんどが贋物の進歩だらけだ。2300万の北韓同胞の命と自由には関心がなく、無償給食のような錯覚に陥った悪と無知の世態だ。失業で不満が高まるから青年の左傾化は為す術もない。やっと就職しても、20代に形成された絶望的な憂欝は習慣のように消えない。
 
彼らに今直ぐ「職場」を与えるか、それとも「希望」でも与えねばならない。これは国を預かった政権の義務だ。嘘と扇動を打ち壊す作業は基本だ。MBCは国家の運命を賭けて正常化させるべきだった。これが出来ないなら、K-TVででも龍山放火事件、天安艦爆沈、延坪島砲撃の真相や無償給食の虚構性に対する特集を放映すべきだった。「統一税」で国民を脅かす前に、北韓政権交替の不可避さと自由統一の正当性を教え、統一後のVisionを宣言せねばならない。
 
ハンナラ党政権が全くやらなかった国家の責任は、少数の愛国者たちが対応してきた。だが、これは非正常的でかつ応急措置だ。愛国者たちが保守政権の下で少数化、孤立化されて限界が明確になった。真実を知らせ青年を目覚めさせる作業が公権力を通じて発散されねば、まず来年の選挙から暗澹となる。如何なるイシューも作れず、朴槿恵大勢論だけを信じている与党が時には驚異的に見える。
 
大学の左傾化は益々荒くなった状態だ。去る2年間、主要大学の「総学生会」はいわゆる「運動圏」が席巻した。一部の非運動圏があっても、NL・PDのような革命的路線に反対するだけで、大韓民国を死守する愛国主義でない。実際この非運動圏の総学生会らは、2008年の「(狂牛病)ロウソク乱動」など決定的時ごとに左翼と一つになってきた。80年代も主体思想派が席捲していたが、公権力が強かったし、政界が踏ん張ってくれた。今や公権力は傍観者で、政界は左傾一色だ。一言で状況は一層悪くなった。
 
2011年の「総学生会」の場合、ソウル大・延世大・高麗大・西江大・梨花女子大・釜山大・慶煕大・東国大・明知大・崇実大・徳成女子大・淑明女子大・仁川大・仁荷大などが全て自称進歩系列の左派だ。延世大や梨花女子大のように民主労働党系列が主軸になった大学も多い。梨花女子大の選挙では「キリスト教右派」性向の組織が候補さえ出せず、22年ぶりに左派単独候補で行われた。ソウル大は左派が88%の支持を受けて当選した。
 
左傾化した学生組織は、「経済危機を労働者や民衆の犠牲で克服しようとする見え見えの試みを見抜き、これに立向かって闘争することだけが『代案』であり『力』だ」と主張する。ブルース・カミングスの歴史観や張夏準の経済論理、社会民主主義のような糖衣のマルキシズムで滅茶苦茶の左派は、大学を陣地にして2012年に反ハンナラ党の一大勝負をするだろう。彼らは自分たちの選択が北韓はもちろん、南韓の386既得権勢力のためのことであるのが分からない。何より、この愚行の結果が北韓同胞の死と南韓国民の絶望を齎すことが分からないまま、民族的自殺衝動を繰り返している。
 
2011年の2月。青年を捕まえて真実を教える努力よりもっと切迫した課題は見えない。北韓政権を解体し、自由統一を成遂げようというスローガンはこの時代の青年の命題だ。
 
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記事: 洪熒 (hyungh@hanmail.net)  
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