趙甲済
最近、ある世論調査で太陽政策への反対が70%、対北無条件支援が北の核武装を助けたという主張に賛成が60%だったという。民主党と民主労働党の支持率が大幅落ちている。ハンナラ党支持率は足踏み状態で無党派が増える。何か新しい代案を求める民心だ。
北韓軍の白昼の延坪島砲撃で民心の大転換が起きている。国民が真実と現実に目覚めている。国民の大覚醒は政治と歴史を変えるはずだ。
金正日勢力は韓国社会に取付き難くなるだろう。天安艦爆沈、金正恩への3代世襲、ウラニウム濃縮施設の公開、延坪島砲撃など北韓政権の相次ぐ挑発は、従北勢力がこれ以上金正日を庇護し難い状況を作った。庇護すればするほど、民心から離れる。民心が一度大きく変われば世の中が変わる。
国民大覚醒の心理的動機は怒りだ。沸きあがる民心の中には、金正日への怒りと生ぬるい李明博政府への不満と従北ゴミらに対する軽蔑が混在している。集団的な憤怒は最も大きな政治的エネルギーだ。このエネルギーが政治に向かって爆発すると、既存の政治制度と秩序は崩れる。2012年の総選挙と大統領選挙にも大きな影響を及ぼす。安保を無視する政治家たちは生存し難くなる。
愛国勢力の影響力が増すだろう。今日の事態を予見した人々であるから、「われわれが以前から言ってきたではないか」と主張できるようになった。与党も、従北勢力よりは愛国陣営を恐れるようになるだろう。
民心が大きく変わり国民が真実に目覚めれば、嘘と扇動に寄生する「民労総」や「全教組」やMBCも力を失う。安保的現実を直視するようになった国民の目には、彼らの様態が特におかしく映るはずだ。金大中と盧武鉉政権が安保を解体させた事実がやっと実感として近づいてくるだろう。
国民は、われわれが成し遂げた経済と繁栄と自由が、安保の垣根なしには一日で吹っ飛んでしまうという事実を悟っている。韓国の現実は準戦時状況だから、イスラエル式に生きるのが正常だ。過去そうしたように、韓国人は「片手に槌を持ち他の手に銃を持って、戦いながら働き、働きながら戦わねばならない」宿命を背負った。祖国の現実に立って、この宿命を堂々と受容れて熾烈に生きていくことだ。
近年多くの韓国人は、北傀の脅威をないことにし、敵を友人だと思い、軍事文化を軽蔑し、安保を無料と思う生を生きた。こういう夢の中の生活を清算し現実に立向かわねばならないという自覚が国民の心に広がっている。韓国は革命的状況だ。人の価値観を変えるのが革命だ。
韓国の愛国陣営は決定的チャンスをむかえた。流動的な状況の主導権を握るためには、多様な実践プログラムを逸早く出さねばならない。同時に守備もしっかりしなければならない。金正日勢力が「平和攻勢」に出てくる時国民が騙されないように準備させねばならない。「北韓労働党政権を解体して自由統一をし、一流国家を作って、幸せに生きる」がわれわれの目標であることを明確にせねばならない。民主党や民主労働党や従北勢力が「戦争誘発勢力」であり、われわれは「平和守護勢力」であることを教えなければならない。
ハンナラ党の無能と安易さを批判するだけでなく、愛国勢力と安保勢力が政治勢力化して代案を提示せねばならない。そうしてこそ、ハンナラ党も変わるはずだ。
国家の指導部に安保専門家たちが多く入らねばならない。あらゆる政策の土台には、安保第1主義が浸透していなければならない。国家が生存の危機に置かれて足掻けば、途方もないエネルギーを出しながら成長する。今は第2の跳躍を準備する時だ。
決定的なチャンスをむかえた李明博政府が、日和見主義的な中道路線に執着して機会を逃したら、歴史の裁きを受けるだろう。「中道路線」は彼我の区分をしないという態度で、今国の状況は敵と味方を明確にしろと命令している。
「太陽政策」は、敵を友人だと思わせた幻覚剤であり、「中道路線」は利敵分子らを友人と思うようにした鎮痛剤であった。太陽政策と中道路線が、今日の国家的危機を招いた。二つとも清算せねばならない。
李大統領は、まず公務員集団を安保集団に変えねばならない。公務員たちが、「われわれの第1の任務は、憲政秩序と自由民主体制を脅かす勢力に立向かって共同体を護ることだ」と誓約するようしなければならない。公務員たちが反共・自由民主主義に意識化されてこそ国民を導ける。
戦時下の生活をせねばならなかった韓国人たちは、現実に目を閉ざして安保を米軍に任せ、南太平洋で住む人々のようにウェルビーイングに陥没してきた過去を反省し、イスラエル式に生きていかねばならない。
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