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2010年08月15日 00:00
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【対談】洪性国×金錫友 ― 近づく変化への足音③
最後の冷戦構造解消へ

忘れられる分断コスト

―韓国内には反統一要素が多い。統一コストへの不安、世論の分裂、6・25戦争の傷跡などだ。これらを打ち消す肯定的要素はあるか。

洪性国
  「韓国社会に、心情的に統一に反対する人はいない。しかし、今統一を望むのかといわれれば首を横に振る人は多いだろう。統一後に国民が負担するコストを過大に意識しているからだ。しかし、現在私たちが莫大な分断コストを支払っているという事実も念頭に置かなければならない。莫大な統一利益が発生することもだ。分析した結果、統一利益はコストの5倍以上と推算された」

―分断コストと統一利益についての議論は確かに少ない。

  「それらは統一コストと一緒に評価されるべきだ。分断コストの例を挙げるなら90年代末のIMF危機の時だ。多くの外国人投資家が、評価資産が10億ウォンの物件を、紛争の危機があるとして半額で買った。紛争のリスクがあるため、常にマージン15%の商品を10%で売っているようなものだ。普段は実感できないが、分断コストはかなり大きい」

  「90年ドイツ統一の時、20年後にドイツは亡びるという悲観論が同様にあった。しかし統一から20年たった今のドイツはどうか。ヨーロッパ一の経済大国だ。国民の85%が統一を誇らしく思っている」

―政治・外交的観点から望める統一利益は。

 金 「統一は、最後まで残った冷戦構造を解消させるという意味がある。統一韓国は北東アジアの平和安定に寄与するはず。世界の舞台での発言権と地位も高まるに違いない」

―周辺国に統一を支持してもらうには。

  「韓半島の周辺国は分断をよしと考えているといえる。統一による恩恵を想像できないからだ。統一時、第2次大戦後に韓半島が分断されたように、強大国が領土と利益を奪い合う可能性は低い。強国がそこまで小さな外交はしないだろう。そのためにも韓国政府は統一への意志を明確に示す必要がある。北韓崩壊時の米国の最大の関心は、沖繩に駐屯している米海兵隊が、北韓に進駐して核兵器などの大量破壊兵器を確保できるかだ。米国がその後、韓国の統一を助ける余力があるかは疑問だ」

―米中が統一で取引を交わす可能性は。

  「一部では米国は自国の利益さえ害されなければ中国が北韓を衛星国のようにしても気にしないという声がある。しかし統一の当事者は韓国国民だ。国民が声を上げれば米国が韓国を犠牲にするようなことはない。韓米同盟は6・25戦争を通じて結ばれた。米国が戦争介入した国でもっとも誇れる国が韓国だ。自由民主主義と市場経済、人権問題などで共有する価値観も多い」

 洪 「北韓が崩壊したときに周辺国がとるシナリオは2つある。米中間の密約による再分断あるいは周辺国の統一支援だ。私たちは後者になるようにしなければならない。国力を増した韓国が混乱して得をする周辺国はあるか。中国が北韓を吸収していわゆる『東北4省』に編入すれば、新たな少数民族問題を抱え込むだけだ」

  「韓半島の周辺国は、先を争って韓国に統一支援をする方が現実的に得策だ。東北4省説は韓国社会が作り出した妄想にすぎない。中国は北韓を吸収しても本土が分裂する危険性を抱え込むことになるだけ。統一に反対する一部の勢力がうそぶいているだけだ」

若い世代に熱望と認識を

―統一は現代に生きる韓国人の課題で、分断されていることで半分の力しか発揮できていないという事実をはっきり認識できていないのが最大の課題といえるのでは。

 金 「今日のような対談やシンポジウムを通じて、国民、特に若い世代に正しい認識を持たせなければならない。分断状態が数世代にわたって続いたことで、多くの人が無感覚になった。統一を避ける雰囲気が広まり、口先だけで統一を論じる風潮ができた」

―統一方案として、韓国は連合制、北韓は連邦制を主張してきた。6・15宣言支持派は『共通点がある』というが。

  「北韓の連邦制統一は真の統一を追求するものではない。正しい方向に向いていないということだ。理念と価値を統一せずに統一などと言えるのか。同質性を欠いたまま物理的な結合をもって統一だといっても無意味だ」

  「『自主統一』、『我が民族どうし』という言葉はただのスローガンだ。統一しないと言っているのと同じだ。金大中・盧武鉉政権時は、対北政策こそあれ統一政策はなかった。いつの間にか韓国社会内部から統一という言葉が消え、統一の宿願は冷えきってしまった。若者に統一の熱望をよみがえらせる教育が必要だ」

 金 「そのようなスローガンは、聞こえは良いが、反米・排他的な意味を内包している。国粋的な民族主義だ。韓半島の分断は、内部の理念対立と国際的な冷戦構造から始まった。統一は両者が協力し合うことで始めて成立する。開かれた民族主義で、周辺国と調和できる国家を作るという統一韓国のビジョンを作らなければならない」

  「北韓で『我が民族どうし』といえば『我が民族どうしで自力更生しよう』という意味だ。その言葉を本気で受け取ると、今のままでは『国際社会から一緒に滅びてみよう』という意味にしかならない」

  「韓国で国民自身が発展させてきた自由と人権、そして福祉を北韓同胞と享受できるようにしなければならない。統一の方向性を国民のコンセンサスとして確立しなければならない。民族共同体統一方案を、変わりゆく時代に合わせて『統一憲章』としてまとめ、宣布しなければならない。今回の企画のように、南北が統一されるまで私たちが真の解放を迎えられないという考えを持ち、真の解放のために統一を追い求めなければならないという認識を広めなければならない」

  「統一は私たちにとって決して負担ではない。新しい時代に向かって飛躍する機会だ。高度成長、周辺国との関係改善・強化、同質性の回復などにより、韓国の地位はいっそう高まるに違いない」

◆金錫友=1945年、忠南・論山生まれ。ソウル大学院卒業後、日米で学ぶ。67年に外交官となり、外交部アジア局長時代には対中・対越修交を推進。ソウル五輪ではソ連との窓口を担当した。現在 21世紀国家発展研究院院長。

◆洪性国= 1954年、江原道・鉄原生まれ。延世大経営大学院を卒業後、ロシア社会科学院で博士号を取得。統一部情報分析補佐官を皮切りに、約30年間対北情報分析を行う。現在、統一教育院客員教授と極東問題研究所室長を務める。

 

 

2010-08-15 9面
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記事: 統一日報社  
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