ログイン 新規登録
最終更新日: 2018-04-25 12:30:42
Untitled Document
ホーム > この一冊
2010年07月21日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
『韓国が死んでも「一流先進国」になれない18の理由』/百瀬格・著
金両基書評=韓国は日本に追いつき、追い越した?でも「一流国」への道は遠い

文藝春秋刊・定価1800円(税込)
 日本のテレビに韓国ドラマが絶え間なく放送されるほどの韓流ブームなのに、韓国からの観光客は日本の訪韓客をしのぎ、対日貿易の赤字は減らない。07年の輸入品の「もっとも大きなものは日本メーカーからのテレビゲーム百万台とそのゲームソフト、絵画、乗用車、そしてゴルフクラブ」、これらは「絶対買わなくてはならないものではない」という著者の指摘は的を射ている。

 デパートには自国よりも日本の食料品の方が目立ち、日本でも日常的に使われていない韓国にもある小間物が店頭に並ぶ。必要もないのに「大量の日本製品を輸入しておきながら対日貿易赤字を云々するというのは、筋が通らない」という指摘に同感。実話にもとづいた読みやすい本で、題名にはさまれた「死んでも」がアイロニカル響いてくるのは、著者の重い苦言や指摘に嫌みがなく韓国や韓国人への温もりがただよっているからである。商社マンとして四十数年日韓を往還しながら両国が理解しあうことの大切さを実感してきた重さが伝わってくる。

 「人の心が感じられた」経済的に乏しかった訪韓当初の韓国人が、豊かになった40年後の昨今では「無表情でどこかむなしさを感じ」、「金さえあれば自由も買うことができる国になってしまった」のではないかと述懐し、情や心の変容に苦言を呈する。「韓国の大企業の役員が受け取る高額の給与とボーナスは、経済大国である米国や日本でも見ることのできない」といいその過剰な給与を社会に還元するよう進言。また「自尊心も強いが他人に配慮する心を持っていたが、それを何処かに忘れてきた」のかと個別の例を引きながら「韓国的個人主義が見え隠れしている」と省察。

 苦言を連発しながら、著者が設立当初からかかわてきた浦項総合製鉄所を世界のトップ企業に成長させた韓国人の力を称え、朴正熈大統領時代のセマウル(新しい村)運動の成功例を引きそれを独自ブランドとしてアフリカなどの援助に活用せよと進言。さらに世界企業の育成には優れた技術力を持っている日本の中小企業の良さを取り入れ育成すれば一流先進国の道は遠くないと説く。わたしも同感であるが、日本の暖簾のれん文化のような世襲制が希薄な韓国社会でそれを実現できるであろうか。

 著者の進言を活かすには、絶対的権限を持っている大統領のそばに「苦言を呈し、忠告をして、大統領の目と耳を開けることが出来る人たちが必要」だといい、朝鮮王朝時代の「司諌院」を引く。大いに参考にしたい提言である。

 (キム・ヤンギ 比較文化学者)

2010-07-21 6面
 
金両基 わが同胞(はらから)の心象 -48-
『日韓がタブーにする半島の歴史』室谷克実・著=金両基書評
『遠ざかる韓国 冬扇房独語』田中明著/晩聲社刊=金両基書評
뉴스스크랩하기
記事: 統一日報社  
この記者の他のニュースを見る
この一冊セクション一覧へ
★★新連載★★ ヨンジョンの 毎日眞...
在日系高校 大学合格率の高さに注目
各民団で委員会と大会開催
金正恩・習近平会談後 増加する脱北者...
「魔女狩り」の「人民裁判」
ブログ記事
「世間」とは誰か
経済の「理論」と現実
国連、北韓関連船舶27隻、企業21社、企業人1人を追加制裁
トランプはうまくいかなかったら席を蹴ろ!
‘金大中の妻のための法’
自由統一
【韓国語版】미리 가본 4.27남...
【韓国語版】쉴 새 없는 중국의 탈...
金正恩・習近平会談後 増加する脱北者...
平壌では韓国芸術団公演
南北首脳会談 今月27日に開催


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社概要 会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません