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2010年07月07日 02:14
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韓国軍の第1の主敵は防御中心の行政化された軍隊
防御思想に浸って塹壕の中に閉じ籠るか迅速に機動できない軍隊は全て敗北した。
尹龍男(元合同参謀議長、予備役陸軍大将)
2次世界大戦で、フランスがドイツに敗亡した要因の一つは、ヒットラーの平素の老練な平和・宣伝攻勢と、フランス内の共産勢力がナチスと内通してフランス人をユートピア的平和主義の幻想に陥れたという点だ。
 
19405月、ドイツ軍がフランスを攻撃するや、フランス軍は戦線でのみ崩壊したのではなく、後方でもすでに崩れていた。ドイツの第五列の宣伝活動が戦争恐怖を誘発し、おじけづいたフランス人たちの避難行列は軍事作戦を不可能にしたほどだった。
 
フランス軍部は、受動的な防御第一主義の思想に浸り、受動的かつ自己拘束的な態度でドイツ軍の突破に対して逆襲を施行できる精神と意志を失った。また、フランス軍の指揮部は、高齢化と官僚主義、情報と命令伝達体系の不備、過度な行政中心の業務遂行のため、右往左往して対応時期を逸した場合が茶飯事だった。
 
事実、ドイツとフランス間の戦争の勝敗は、開戦前にすでに決まっていたわけだ。わが軍も、歴史の中から勝利した国家と敗亡した国家がなぜ勝利し敗亡したかを深層分析してその教訓を反面教師にし、勝利する軍隊を平素作らねばならない。
 
われわれの脳裏に深く刻印された、「6.25戦争」当時の高地争奪戦と陣地固守防御、ベトナム戦の捜索と待ち伏せ、武装ゲリラ侵透防止のための「鉄柵線」中心の防御と対間諜作戦、そして平和統一という国家政策のため防御中心の戦略・戦術を一貫して維持してきた韓国軍も、ひょっとして固定概念に捕われてはいないか自問してみるべきだ。
 
古くから防御思想に浸って塹壕の中に閉じ籠るか迅速に機動できなかった軍隊は等しく敗北したという事実をわれわれは戦史を通じてはっきり見てきた。現代戦や未来戦において、恐るべき破壊力と精密性を持つ武器による奇襲攻撃の被害は、戦争の勝敗を決定する分水嶺になり得る。古代から現代まで起きた戦争で、攻撃を受けた国家は事前に敵の奇襲攻撃の兆候を正確に判断出来なかった場合が多く、優れた早期警報手段を整えた国家も敵の奇襲攻撃を許した場合が少なくなかった。革新的で、普段の状況とは全く異なる状況を、過去の前例や固定観念で処理したのが奇襲を許した重要な要素として作用した。
 
したがって、高度の監視体系の確保と運用も重要だが、より根本的な変革が必要だ。情報・監視・偵察手段によって敵の攻撃兆候が確実な場合でも、決心できず右往左往していては結局奇襲を受けるという事実も肝に銘じなければならない。第12次世界大戦や現代戦で見られるように、終戦後、軍隊の変革を果たせなかった国は、次の戦争で辛い敗北を経験した。英国のある現役大佐は、軍隊こそ変化を最も嫌う集団であり、勇気のない者が変化を一番恐れると告白したことがある。日々発展する技術の変化を見ながら、全面戦と局地戦において新しい戦略・戦術的発想で戦う方法を創出せねばならない。
 
今年は「625南侵戦争」勃発60周年だ。60年前に戦った方法では国が護れないというのは明確だ。さらに、新しい作戦を構想し指揮せねばならないわが軍の指揮官たちは、卓越した洞察力と高度の専門性を土台に、決断力と冒険を恐れない行動を以て戦争を勝利に導かねばならない。私人が現役の時、イスラエルのイツハク・ラビン総理に会った時、イスラエルの第1の主敵は行政化された軍隊と言った言葉が思い出される。われわれも「6.25戦争」が停戦してから60年近く戦闘をやらなかったため、自ら知らないうちに野戦性が毀損されたのではないかという憂慮もなくはない。一日も早く、防御中心の思想と行政化された軍隊を止揚し、軍政と軍令を一元化して一糸不乱な指揮体制と未来戦に適合した戦い方を生み出して欲しい。
 
尹龍男元前合同参謀議長の略歴:
1959釜山高卒業、1963陸軍士官学校19期卒業、第6師団長、国防部政策企画官、第5軍団長、合同参謀本部戦略企画参謀部長、1993.43軍司令官(大将) 1994.12陸軍参謀総長(大将) 1996.101998.3合同参謀議長(大将)
 
www.chogabje.com 2010-07-06 11:01
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記事: 洪? (hyungh@hanmail.net)  
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