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2010年04月21日 00:00
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「帰国事業の責任取れ」 脱北した「帰国2世」3人が総連に抗議
「太陽節」開催の東京・十条で

 3人の脱北帰国者が14日、東京・十条の朝鮮文化会館前で、金日成誕生日を祝う朝鮮総連に対して、悲惨な結末を招いた北送(帰国事業)に抗議するデモを行った。デモをしたのは朴光日さん(36)、金順姫さん(47)、鄭グァンイルさん(45)。3人とも帰国2世で北生まれ。高等中学教師だった朴光日さんは99年に、食料工場で働いていた金順姫さんは03年に脱北した。「総連は帰国事業を謝罪せよ」と書いたプラカードを掲げ、朴光日さんが「金正日委員長の退陣を促す」との声明を読み上げた。3人は前日の13日、総連大阪本部にも抗議した。

  この日総連は、故金日成の誕生日を祝う「4・15太陽節」祝賀大会を開催。脱北者3氏は支援者と会館前まで徒歩で移動したが、警察の制止で正門15メートルほど手前の路上から金正日退陣要求声明を読み上げた(写真)。

 「われわれは飢えに苦しみ、なつかしき故郷、愛する妻子と別れ、血と涙を呑んで鴨緑江、豆満江を越え北朝鮮を脱出した。飢餓と貧困によって北朝鮮では今も浮浪児が続出している。貨幣改革の失敗で市場から追われた婦女子が街をさまよっており、少女が中国に人身売買されている。あなたもこのような現実を知っているはずだ。このような悲劇を解決する道は委員長の退陣のみ」
 朝鮮総連には、北に起きている飢餓の悲惨な実態をアピールし、「30万人の政治犯の釈放と路頭にさ迷う孤児たちのためにも北朝鮮の民主化に立て」と要求した。

 朝鮮会館は入り口に金日成誕生日を祝う「祝賀4・15」のフラットアーチを掲げ、建物の壁面に多数の北国旗を垂らした(写真)。しか
し抗議団は門前には進めず、総連の要請で待機していた機動隊の規制で朝鮮会館前の路上から排除された。およそ30分の抗議デモだったが、「太陽節」に合わせて脱北帰国者が抗議行動したのは初めて。

 示威行動のあと、3氏は港区の韓国中央会館で講演した。 
 3氏とも幼い頃から両親に帰国のいきさつを聞いて育った。また帰国者が北朝鮮でいかに差別的に待遇されたかをいやというほど味わったという。

 朴さんは、総連所属の父母が1967年に帰国した。帰国当時、「日本にもう一度帰してほしい」と言った人の姿が見えなくなった話を聞いて育った。父は「いっしょに来た人がおおぜいいなくなった。どこに行き、どうしているんだろうか」と漏らしていた。学校では「チョッパル」(下駄履きの様が動物の足に似ているからと、かつて日本人を蔑んで言った言葉)と言われた。日本語を話したといっては捕まえ、日本の映画を観たと言っては「主体思想が理解できていない」と捕まえていく。父の友人が酒を飲みに来てもただ飲むだけで、心の中は話さない。これが帰国した人たちの「普遍的な生」だったという。朴さんは「この人たちはなぜこんなふうに暮らさなければならないのか」といつも不思議に思っていたと言う。「父母の世代、私の世代がどう暮らしているのか。生のゆとりがない」
 「総連は悲劇的な北送事業を起こし、北では帰国者があのような暮らしを強いられてきた。日本に総連がいまだに存在することが理解できない」と疑問を投げかけた。

 朴さんは祖父が慶尚南道昌原、祖母が馬山出身。平壌の金亨稷師範大を卒業した。韓国ドラマ「モレシゲ(砂時計)」を視聴したなど2つの事件で罪を着せられ、両腕を殴打され罪状認否のサインを強制された。やむを得ず98年脱北。しかし延辺で逮捕。99年に2度目の脱北を敢行した。

 

2010-04-21 4面
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記事: 統一日報社  
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