趙甲済
天安艦沈没事件が北韓潜水艇の魚雷または機雷攻撃によるものという方向に固まりつつある中、李明博政府は相変らずこの事件を海難事故のように取り扱っている。
政府は、人命救助のみを強調し、この事件の本質である北側の責任を意図的に回避、縮小、隠蔽しようとする動きを見せている。北韓の関連性を否認、または縮小しようとする青瓦台の動きに、驚くべきことにKBS、MBC、聯合ニュースや左傾勢力が結集している。李明博式の「中道日和見主義」と左傾扇動言論の奇妙な連携プレーが行われている。この勢力は国軍を袋叩きにしながら、国民世論が北韓に対する報復の方へ傾くのを恐れているようだ。今日、朝鮮日報政治部長が公開したように真実を究明しようとする国軍と、事件の深刻性を縮小しようとする青瓦台の間に一種の権力闘争が行われているような感じだ。
結論的に言えば、天安艦沈没事件は李明博の中道日和見主義路線の沈没を意味する。これは李明博大統領の危機だ。この事件の処理を誤れば、彼は金正日の顔色を窺い安保を放棄した卑怯な指導者として国民の脳裏に焼き付かれるだろう。いくら経済で頑張っても安保で失敗すれば天安艦のように一発で真っ二つになり得る。
今まで愛国勢力が涙ぐましいほど警告し訴えてきたのに、李明博大統領は中道路線を安保にも適用しようとして、真実の沼に落ちてしまった。この程の事件が持つ真実の重さを軽く見てはいけない。数十人の生命に関連した事件であり、国の死活に大きな影響を及ぼす事件は中道的には対処できない。韓半島唯一の正統国家である大韓民国の大統領が、民族反逆者の金正日の顔色を窺おうとするその心の中にすでに魔が差したのだ。
大統領は見物者でも論評者でもない。事件の真実が100%究明される時まで待ちながら海難救助の指揮者の役割だけをやってはならない。トルーマン大統領が言ったように大統領という職責は「決断するポスト」だ。状況が確実になった後の決定は小学生もできる。指導者に強大な権限が与えられる理由は、状況が不確かなとき中心を取れという意味だ。沈没したのは李明博の中道路線だ。李大統領はまず青瓦台(大統領府)の安保チームを交替して事件への対処に臨むべき。魚雷による攻撃は普通「宣戦布告」に該当する。李明博大統領は「私は戦争を決心できる人なのか?」を自問してみなければならない。
*航海中の韓国海軍哨戒艦 |