池萬元
国会は去る2月25日の本会議で、民主労働党と進歩新党が反対し民主党議員たちが退場した中来る7月1日から2年6ヶ月間アフガンに派兵する同意案を可決した。民間人150人と軍人200人を合わせてわずか350人を送ることだ。
今年われわれは「6.25戦争」 60年を迎える。激しかった洛東江戦線、そこで押されたら大韓民国は金日成の手中に落ちる危機だったし、李承晩政府は日本で亡命政府を樹立するため米国と協議していた。この絶体絶命の危機からわれわれは如何に生き残り今日の豊かさを享受しているのか? アメリカを始め参戦16ヶ国が、最も激しかった世紀の戦場に躊躇せず直ぐ兵力を送ったためだった。
米国は300億ドル(2008年の価値で3,200億ドル)の戦費を費やしながら3年間延べ178万9,000人を派兵し、この中で54,000人余りの戦死者を出した。われわれと何の関係もなく韓国と関連して如何なる世界戦略も持たなかった他の15ヶ国も大いに支援し、多くの戦死者を出した。
英国は56,000人を派兵して1,078人が戦死、カナダは26,000人を派兵して戦死312人、トルコは15,000人も派兵して741人が戦死、フィリピンは7,400人を派兵して100人以上の戦死者を出した。ニュージーランドも3,800人を派兵して23人の戦死者を出し、タイも3650人を派兵して129人の戦死者を出し、オランダも3,500人も派兵して120人の戦死者を出した。われわれはこの国々や国際社会に多くの借りがあるのだ。
この国々はわれわれ韓国から何かを得るため大事な生命らを派兵したのではなかった。国家ならば世界的な名分と価値観と哲学を持たねばならず、この国々はその名分と価値観と哲学に忠実して国家としての使命を果たしたのだ。当時1人当りのGNPが僅か67ドルで、全世界でインドの次に貧しかった韓国が今は経済的に13大国になり、1人当りのGNP 2万ドルを謳歌するようになった。これは世界の多くの国が送った大事な命の犠牲の上で可能になったことだ。だから、われわれは世界の困難には無条件かつ積極的に支援に出ねばならない義務を天から与えられているのだ。
ベトナム戦争を見よう。その時、野党などは若者の血を売るとして朴大統領に言い掛りをつけた。だが、派越将兵らは勇敢に戦い、ベトナム住民に親切な平和軍の象徴になり、このため韓国の地位は一躍世界的に浮上した。ベトナム戦を通じて「逆境」で訓練されたわが兵士たちは、後で誰もが行きたがらない中東へ進出してその結果ベトナムと中東の特殊をもたらした。ベトナム戦を通じて一層近くなったアメリカの配慮が大きかった。まさにこれが漢江の奇跡を実現させたものだ。派兵に猛烈に反対した野党の政治家たちはこういう結果が来るとは夢でも想像したことがなかったはずだ。こういう派兵がなかったら韓国の今日の経済復興も無く、今日の安保もなかったはずで、アメリカとの友情も生まれなかっただろう。
同時に、われわれは金銭的・非金銭的な付加価値において世界最高である韓国軍の特出した能力(Core Competence)を死蔵させてはならない。米軍とは違って、韓国軍は世界舞台に出るとそこの住民たちから歓迎される特技がある。ベトナム住民たちは、同じ物資でも韓国軍が与えれば何度も感謝しながら持ち帰ったが、米軍が与えると受取りを拒絶した。米軍の助けを受けながらもベトナム住民たちは米軍をひどく嫌ったが、韓国軍に対しては情で接しながら微笑で応じてくれた。国際社会がテロで苦しんでいる今、このような特技を死蔵させずに、アメリカと肩を並べて国際社会に進出することは国民的自慢であり義務なのだ。
取り敢えず、道ができたから政府は急いでアフガンへ1個師団以上の兵力を派兵すべだと思う。万が一、これに対して国民の意向を問えば圧倒的な多数が師団規模の派兵に同感を表わすはずだと考える。そして韓米連合司令部の解体も原状復旧せねばならない。
アメリカの世論と韓国の世論を聞いたオバマ大統領は今李明博の表明を待っている。
*写真説明、アフガンの米軍(上)、9.11テロ攻撃(中)、アフガンの国旗(下)
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