独立活動家を逮捕して拷問した高等係刑事より悪い人間集団があるなら、大韓民国からあらゆる恵沢を享受しながら北韓同胞を見捨て、日帝式の強圧統治を続ける金正日政権に肩入れし、追従する「従北勢力」だ。彼らこそ「殺されるべき奴ら」だ。
趙甲済
2010年は「韓日合併」100周年だ。新羅が三国を統一した西暦676年以後、韓半島は何度も外侵は受けたものの、国権を完全に喪失して異民族の支配に入ったのは「韓日合併」が初めてだ。
大韓民国国民はこの恥辱を忘れず熱心に働き戦って素晴しい国を建設して「克日」に成功した。日本の強圧統治を受けながらも、われわれは独立精神を忘れず、軍隊、行政、法律、技術など実力を育てておいて解放後その実力で大韓民国の発展に尽くした。植民地35年間は恥辱の時代だったが、国家建設のための準備期間だった。日本に立向かって独立運動をやった人々は、民族魂の火種を守った勇気のある方々だったが、全ての韓国人がそういう英雄になれなかったのも現実だった。植民地時代にも本当に民族の魂を売った者はごく少数だった。
大韓民国は日本を実力で克服した。大韓民国を代表する企業である三星は、ソニーを抜いた。日本の若者たちは軍隊体験のある韓国の若者たちを羨む。今韓国と日本は対等な関係で協力し競争している。
だが、まだ日本の植民地が終っていないところがある。北韓だ。植民地より悪辣な金日成-金正日の民族反逆行為が続いているからだ。今北韓住民の暮しは日本の植民地時代より遥かに劣悪だ。植民地の時300万人が餓死したことがあるのか。植民地の時、肉を盗んだと農民を公開処刑したことがあるのか。植民地の時、天皇を罵ったと3代が全部死地に送られたことがあったのか?
「朝鮮労働党」政権を倒して、100年間も植民地統治が続いている、わが領土の北韓を解放しようとするのが自由統一の本質的意味だ。独立活動家を逮捕して拷問した高等係の刑事より悪い人間集団があるなら、大韓民国からあらゆる恵沢を享受しながら北韓同胞を見捨て、日帝式の強圧統治を続ける金正日政権に肩入れし、追従する「従北勢力」だ。彼らこそ「殺されるべき奴ら」だ。われわれが、お金、人権、真実の力で北韓労働党政権を倒す日が、北韓で本当に植民地が終息する日になる。
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北韓は植民地時代よりも貧しい! ( *2002年に書いた文)
ソウル大学校出版部が去年(2001年)出版した安秉直編「韓国経済成長史」で、嶺南大学校の車明洙教授が書いた「第1章:わが国の生活水準、1700-2000年」には興味深い内容がある。
<南韓が植民地時代に付けられた近代的経済成長の火種を相当な規模の焚き火に育てたのに比べ、北韓はこの火種を消して飢餓と病気の世界へ戻った。木村光彦(1998.10)によれば、北韓の1人当りの一日食糧消費は、第2次大戦勃発直前の756gから1984年に約800gまで増加した後、1996年には540gに下落した。植民地時代の米賃金(賃金を米の値段で分けた数値で、生活水準を示す)が、一日2.5升のレベルで停滞していたが、1人当り食糧消費と米賃金のレベルの間に比例関係があると仮定すれば、1996年の北韓の一日米賃金は約1.8升に該当するものだ。これは同じ時期の南韓の10分の1程度、朝鮮王朝時代に経済状況が極度に悪化した19世紀末の水準と似ているのだ。南韓と植民地だった過去を共有している北韓の経済的後退は、何よりも経済成長の必要条件である私的所有権と市場を破壊したことから齎されたものだ。北韓政権は、市場を破壊して1937年戦争体制への突入と共に登場した統制経済体制を継承して、これを社会主義という名で新しく包装した。(Kimura 1999)>
車明洙教授の論文によれば、わが国の生活水準は18世紀初めから悪化し続けて1900年頃に最悪の底に達したという。車教授は、「朝鮮王朝末期の経済的後退を齎した原因は、農業生産性の持続的低下であり、農業生産性減退の原因は水利施設の衰退だったものとみられる。水利施設の衰退は、支配および行政体制の崩壊と関連している」と分析した。
つまり、朝鮮王朝末期の純祖、憲宗、哲宗、高宗の時代になると、行政力が腐敗し無能のため、国民を搾取し放置しただけでなく、池、堤防など水利施設をまともに補修せず、農産物の生産が激減したという意味だ。200年にわたったこういう下落の終わりは日本による朝鮮併合だった。生産力が悪化して国民がドン底に落ちたので、強力な軍隊も維持できなくなって国を支えることができなかったということだ。1900年頃から生活水準が上がり始める。車教授は「日本から新しい種もみが導入され、韓国へ渡ってきた日本人たちが水利施設を再建、拡充してはじめて(生活水準の)下降が止まり上昇への反転が起きた」と書いた。
日本の植民統治によって生活水準の向上が起きたという指摘だ。認めたくない現象だが、これは事実に近いだろう。だが、今北韓住民の生活レベルは19世紀末の朝鮮王朝の水準よりも劣るという。これもまた正しい話だろう。1995年から約5年間、戦争が起きたわけでもないのに、数百万人が北韓で餓死したから、19世紀末より劣る生活レベルという話が正しい。19世紀末の生活水準は、18世紀よりもはるかに悪かったという。もしかしたら、今北韓住民の生活水準は、われわれ民族史を通じて最悪であろう。
生活水準だけでなく人権弾圧においてもそうである。わが歴史の中で、如何なる王も、金日成・金正日のように収容所を作って数十万人を監禁し、ユダヤ人虐殺のような人間屠殺を敢行した者はない。どの王が住民の国内旅行を制限したのか。どの王が数百万人を餓死させながら、自分と側近たちは熊の足の裏の料理を食べ、1本に数千ドルもする最高級のコニャックを飲んで楽しんだのか。どの王が、住民を餓死させながら大量殺傷武器を作って恐喝を日常行ったのか。
生活レベルが歴史上最悪というのは、支配層の能力も最悪であり、彼らの人間性も最悪だという意味だ。その結果で北韓住民はひどく言えば小人になりつつある。北韓住民の身長は韓国人より平均7-10cmが低く、体重は15-20kgが軽いという。ある脱北青年は「誰が私を小人にしたか」と抗弁した。
人間屠殺に加え、「人間退化」までを齎した金正日を呼ぶ時、私はいつも歴史の流れに逆らう「守旧反動勢力」と釘を刺す。それは車明洙教授の論文によって実証されたわけだ。人類が豊かさと自由を享有している21世紀に、北韓をわが民族史上最も貧しかった19世紀末よりもっと後れた状況へ歴史の時計を戻した者、彼がまさに守旧反動である。
この者に屈従する者、この者に弱みが握られて国家利益と大韓民国の自尊心を売渡した者、この者に軍資金を与えた者、この者を進歩だの民族主義勢力だのと言いながら肩入れした者らは、これから必ずその代価を払わせなければならない。彼らが権力者でも教授でも言論人でも許されてはいけない。彼らがどの地域の出身かでなく彼らがどの地位にあったのでなく、ただ大韓民国の憲法に違反したかどうかを基準に審判する。「親金正日」は「親日」よりも何倍もの犯罪だ。親金正日の人々の言動を整理して断罪できるようにすることは、ナチ戦犯者を断罪することほど重要だ。残忍な者を同情した者は、同情されねばならない人々に残忍だったはずだからだ。
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