金東吉(フリーダム・ウォッチ)
船に乗って、それとも歩いてでも休戦線を越えて南へいらっしゃい。金正日治下で生きて何の光栄がありますか。ボロを着て飢えて病気で死ぬところなら、命をかけて鎮南浦から、元山から船に乗っていらっしゃい。青丹を経て開城へ、鉄原や漣川を経て東豆川へ、昔38度線を越えて南を目指したその道で、歩いてでもいらっしゃい。南へ。
北から同胞たちが大韓民国へ大韓民国へと流れて来たら、如何にしてその大勢の人々を食べさせられるだろうと心配する善意の人々も大韓民国に多くいます。しかしそれは余計な心配です。植民地治下の35年間苦しめられ苦しめられたわが先輩らが、植民地からの解放を恐れていたとすれば話になりますか。
理屈は全く同じです。この民族が解放を恐れなかったように、解放後北に出現した共産政権に苦しめられてた挙句越南を決心し、故郷に帰れない境遇を甘受した「三八線を越えたどん底の人生ら」が数えきれない程できたように、脱北者らが先に立って大韓民国を建設したのと理致は同じです。解放や脱北を恐れるのは勇気のある人間の道理ではありません。
統一は李明博や金正日がやるものでなく民がやるものです。われわれがやらねばならない課題です。避難地の釜山でどのようにその多くの避難民が暮らすことができたでしょうか。釜山の人々が玄関脇の部屋でも提供し、市場で自分の隣を譲って商売ができるように助けたためではありませんか。来られる人々は誰も躊躇せずに休戦線を越えていらっしゃい。そうしてこそ休戦ラインが崩壊し、そうしてこそ金正日が倒れます。いらっしゃい。早くいらっしゃい。
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