趙甲済
[北韓を本当に護ってくれるのは、核兵器やミサイルでなく、南北協力と国際社会との協力です。誰でも韓半島の安寧と平和を毀損してはいけません。それは決して成功もできません。非核化は、北韓が国際社会の一員として速く発展できる近道です。われわれはその過程で、果敢に国際社会と共に北韓を助ける準備ができています。南と北は、相手の方を認め尊重しながら、平和的に共存、共栄していくことに合意してきました。私は、このような南北間の合意事項を尊重し、これを土台に南北間対話と協力を発展させていきたいと思います。条件のない対話の門は今でも大きく開いています。南と北は、早い時日内に対話をしなければなりません。3.1精神の教えの通り、南と北が会って、韓民族の跳躍のため心を合わせなければなりません。]
以上は、李明博大統領の「3.1節慶祝辞」の中で南北関係に対する言及だ。言論は、「南と北は、相手の方を認め尊重しながら、平和的に共存、共栄していくことに合意してきました。私は、このような南北間の合意事項を尊重し、これを土台に南北間対話と協力を発展させていきたいと思います」という件に対する解釈を、こう出した。「6.15および10.4宣言を尊重するという意味だ」と。
「6.15宣言」は、金大中-金正日の合意で、「10.4宣言」は、盧武鉉-金正日の合意だ。「6.15宣言」は、事実上北韓式の連邦制赤化統一案を受容したものであり、「10.4宣言」は、その反逆的合意をもっと悪化させた内容だ。「6.15宣言」と「10.4宣言」通りに実践すれば、韓国は赤化される可能性が非常に高い。何よりも二つの「宣言」は、大韓民国憲法を明白に違反した。
李明博氏を大統領に選んだ最も重要な理由は、「反逆的な二つの宣言」を廃棄し、南北関係を正常化させろということだった。李大統領も二つの「宣言」を実践する考えがないことを何度も仄めかして来た。大韓民国の大統領が、憲法を違反して主敵の赤化戦略に同調し、反逆者にならないためには、「二つの宣言」を認定も、尊重も、実践もやってはいけないのだ。
李明博大統領がこう反応するから、金大中をはじめとする南韓の「従北勢力」が政府を圧迫し、金正日政権は軍事挑発云々して恐喝を日常行っている。そうした中で、李明博大統領の「3.1節慶祝辞」が出た。彼は、「このような南北間の合意事項を尊重する」と言ったが、「このような」は、前の文章の「南と北が相手方を認め尊重しながら、平和的に共存、共栄していくことに合意」した事項だ。「6.15宣言」と「10.4宣言」が、そのような良い合意に含まれるものかどうかの可否は論難がありそうだ。
「二つの宣言」の精神は、金正日が、核実験をやり、核兵器を廃棄しなかったことで、すでに消えたのだ。南北間のほぼすべての合意は、北側が破棄した。最近、北韓当局は、南北間のすべての政治的合意を破棄するという宣言もやった。当然、「6.15」、「10.4宣言」も破棄されたと見るのが妥当だ。「南北韓の非核化宣言」は、北側が核実験をしたことで破棄されたのだ。それでも、「宣言」の当事者である韓国政府が失効宣言をしていない。したがって、李明博大統領は、すでに「失効した宣言」でない、効用性がある合意のみを尊重するという意でそのような演説をしたのかも知れない。
李明博大統領は、安保・統一・国家のアイデンティティと関連した重要な部分に対して非常に曖昧な表現を使って誤解を増幅させた。憲法の心臓や脳髄に該当する部分に対し、大統領が曖昧な表現で色々な解釈を産むようにすることは、国民を混乱に陥れ、憲法と国家のアイデンティティを見くびるようにする。大統領のこのような中途半端な姿勢は、親北左翼勢力と金正日政権にとって、「私たちの恐喝が効いている」という考えを持たせるだろう。
李大統領が、もし真心で「6.15宣言」を尊重するなら、国会と憲法裁判所はそのような反憲法的行為に対して、大統領を弾劾せねばならず、国民は退陣運動を展開する義務と権限がある。「6.15宣言」の尊重は、「赤化統一の尊重」であるからだ。
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