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2009年02月23日 17:57
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失望させられた李明博大統領の1年!
「実用」に包装された権力への執着、その権力をもって為したことは余りにも小さい。
卜鋸一(小説家、朝鮮日報特別寄稿)
李明博大統領の1年間は失望させられた。突然襲ってきた経済危機を勘案しても、彼が為したことはあんまりにも小さい。
そういう結果は、李大統領が航路の選択を誤ったことから始まった。彼が市民らから預かった委任事項(mandate)は、憲法に定められた「自由民主的秩序」の回復だった。二回の左派政権の下、われわれは憲法が規定した航路から大きく外れていた。
 
不思議にも、李大統領はこの当然の航路を無視した。彼は、自由民主主義と市場経済に特別な愛着を見せなかった。彼が「財産権」という言葉を使ったことが滅多にないという事実は象徴的だ。代わりに、彼は「実用」を打ち出した。
 
「実用」とは非常に曖昧で主観的な概念だ。自然に、「実用」を打ち出した指導者は、自分の政治的な利害を「実用の基準」とするようになる。実際に、李大統領は、自らの政治的利益のため航路を度々変えた。「アメリカ産牛肉の輸入波動」や「龍山撤去民惨事」のように、政治的危機が迫れば、彼は自分の政治的安全のため、法や手続き的な安全性のような原則らを進んで捨てた。
 
ここで、私たちは分かるようになる。問題の本質は、実用でなく李大統領の権力に対する執着であることを。彼には、自分の権力が唯一の価値だ。そして、自分が権力を享受するのに役に立つことは実用的であり、邪魔になることらは非実用的だ。権力を厭う人はいないだろうが、李大統領の権力に対する執着は格別だ。
 
そのような執着は、国務総理の権限を減らしたことで初めて現れた。総理は、本来「行政各部を統轄し」、「大統領に国務委員を提請(推薦)」する。だが、李大統領は、総理にそのような権限を許さなかった。これは非常に危険な決定だったことが直ぐ明らかになった。もし、憲法が総理に付与した権限を、韓昇洙総理が実際に持てたら、国務委員の提請(推薦)過程を通じて、「人選」の問題らが少しはチェックできたはずで、現政権の運命もかなり変わってきただろう。
 
李大統領が示した権力への執着は、「権力の総量」が固定されたという考えから出た。総量が固定された権力を、他の人々と分かち合うと、自分の持分が減るほかはない。それで自分の味方同士で政権を作り、競争者たちに権力が漏れるのを警戒する。
 
しかし、権力とはそのように固定されたものでない。指導者は、自身の指導力をもって権力を創出できる。指導者の権力は、自分のプログラムに参与した市民の数や支持度に比例する。ヒットラーとフランクリン・ルーズベルトが享受した途方もない権力は、まさにそのような指導力から出た。
 
逆説的に、権力とは分け合うほど大きくなる。指導者から権力の一部分を委任された人々は、その権力を用いて指導者の志を為す。同時に、自分たちに与えられた権力を護るため、指導者の意に逆らわないよう努めることになる。権力を分けて貰わなかった人々は、失うものが最初からないから、指導者に縛られる理由がない。
 
この点で、バラク・オバマには感嘆せざるを得ない。政敵のヒラリー・クリントンに破格的に権力を委譲することで、彼は強力な国務長官を作り出し、彼女を通じて全世界に自分の権力を投射する。権力とはそのように創出されるものだ。
 
反面、経済危機に対応するため現政権が急いで用意した法案らはすでに数ヶ月も国会で停められている。多数与党は少数野党に振回されても恥も知らず、大統領の怒りを買うのではと心配する与党議員すらいない。これよりもっとみすぼらしい権力がどこにあるだろうか?
 
権力を得ることがあまりにも難しいため、指導者らは権力自体に執着する傾向がある。だが、権力は窮極的に統治のための手段だ。権力自体だけに視線が向けられると、お金そのものに魅惑され、投資もできない守銭奴の愚かさを犯すようになる。
 
他の人々と権力を分け合うことによって、指導者は、権力を最大限大きくしなければならない。そして、その権力をもって国を治めねばならない。ますます脅威的な様子に変わっていく経済危機に対処せねばならない李明博大統領としては、特にそうである。
 
www.chosun.com2009.02.23 02:40
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