鄭昌仁(インターネット独立新聞主筆)
アメリカが北朝鮮に対する食糧支援を発表するや、韓国政府も尻馬に乗り、初期原則を捨てながら対北食糧支援をする構えだ。だが、こういう姿勢が正しくないことは色々な市民団体が指摘している。北朝鮮が今の閉鎖的軍事独裁体制を維持する限り、我々が北朝鮮を支援すべき正当な理由を見出せないからだ。
しかし、私たちが脱北者を支援しなければならない理由は多い。何より、脱北者はわが国民であるから、政府は責任をもって支援する義務がある。平壌側に対する支援は、独裁体制を強化させ、北韓同胞の奴隷状態を持続させるから正当化できないが、脱北者に対する支援は独裁体制を強化させる心配もないだけでなく、直接的に弾圧された同胞を支援する意味がある。
のみならず、脱北者に対する支援は、北韓同胞が北を脱出する動機を付与することになる。我々が、お金を払ってでも北の同胞を救出すべきなのに、脱北する同胞を支援することによって、北の同胞が自らを救出するように支援することは、奨めるべきことだ。こうするすることによって、自然に平壌政権の崩壊を図ることは、私たちが当然取るべきの対北政策だ。
親北左派政権の10年間、北朝鮮に支援された金額は10兆ウォンを超えるという。このお金で脱北者を支援したら、多分今頃金正日政権は倒れたはずだ。当たり前に支援すべきの同胞は支援せず、金正日を支援したことで、北の同胞の被圧迫状態のみ延長させたことは許せない犯罪だ。
脱北者に対する支援を、単に食糧支援資金に限る理由はない。法により毎年助成される、5千億ウォン以上の資金の相当部分を脱北者の定着支援へまわすことが妥当だ。このため脱北者が鴨緑江と豆満江を越える瞬間、韓国国籍を与え、中国公安や北朝鮮の公安機関が干渉できないようにすべきだ。そして脱北者の全員に、韓国までの旅行費用や定着資金を支援しなければならない。これがまさに大韓民国の正統性を主張する方法であり、大韓民国の憲法を忠実に守る道である。
政府は如何にして北朝鮮に食糧を提供するかのことに悩まず、その資源を全部脱北者のために使った方が良い。名分もあり、実益もある。これ以上、法的な妥当性や道徳的な正当性が欠けた北朝鮮に対する直接支援のために悩まず、その資源をすべて潔く脱北者の支援に使って欲しい。
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