鄭昌仁(インターネット独立新聞主筆)
東亜日報に載った下の写真を見て何が分かるのか?
まず、覆面をした事実が彼らが法を守る意思がないことを示している。暴力を振るう意図が最初からあったということだ。大韓民国の国民として正当な意思表現が目的なら覆面をする理由がない。彼らは普段は大韓民国の国民として色々な恩恵を全て受けるが、彼らの忠誠の対象は大韓民国でない。彼らは金日成・金正日に忠誠を誓った80年代のその連中であるだけだ。
それで、彼らは、北朝鮮軍によって射殺された自国民(金剛山観光客)の死には関心もない。ひたすら大韓民国政府を揺るがし、無政府状態にして共産革命を遂行する機会を作ることが彼らの目的だ。一言で言うと反逆勢力だ。そうでないなら、毎日道路を占拠して警察に暴力を揮う理由もなく権利もない。彼らは、ただ反政府闘争、反大韓民国闘争に覆面をして暴力を揮うのだ。大韓民国にとって彼らは失われた世代だ。存在しないのがましな、いや、国家が正常なら彼らは皆逮捕して反逆嫌疑で監獄に打ち込むべきだ。だが、国家が正常ではないため、彼らが毎日街を占領する無法地帯がなされるわけだ。
ところが、盧武鉉が進んで青瓦台からで持ち出した資料をトラック二台に積んで返したそうだ。盧武鉉がまさに彼ら反逆勢力、いわゆる386運動圏として知られた主体思想派、彼らが主軸となった「ノサモ」(盧武鉉を愛する集い)など、韓国の反逆勢力を権力基盤とし、また彼らを代表しているので、盧武鉉の青瓦台資料の不法持ち出しは深刻な問題である。盧武鉉は単純に前職大統領として「e‐知園」システムへの接近が容易でないのでシステムを持ち出したと主張するが、それが嘘であることを知らない人はいない。
盧武鉉は大韓民国の大統領職にいた人だ。彼は韓国の最高の法律諮問を受けられる位置にいた。法務部だけでなく、検察の助言が受けられ色々な法務法人に問い合わせすることもできた。だが、盧武鉉はそうせず、側近らと組んで青瓦台の資料を無断に金海の私邸に移した。
ところで盧武鉉の周辺にはスパイが多い。「一心会」はその代表的なスパイ事件だ。青瓦台のスパイ勢力によって国家情報院長が交替させられるほど、スパイたちが強大な力を持っていたため、スパイ捜査がまともになされるわけがなかった。だから、未だ盧武鉉の周りには北朝鮮に忠誠を誓った昔の主思派がうようよいると考えるべきだ。主体思想派、その中の一部は潜水艇に乗って北に入り、金日成に直接忠誠を誓った人もいる。血書で忠誠の誓いをした人々も多い。彼らが盧武鉉の周辺に布陣している。
このような状況で、盧武鉉が国家機密を私邸に密かに移したということは単純な事件でない。盧武鉉はスパイの嫌疑を受けるようになるという事実が分からなかったはずがない。それにも彼が資料を移さねばならなかったなら、それは単純な資料への接近の容易性のためでなく、スパイ嫌疑を受けることがあっても資料を移さなくてはいけなかった理由があったと見なければならない。それは本当にスパイ行為をしなければならない理由が存在したはずだ。
盧武鉉は公式的には大韓民国の大統領だったが、非公式的には「ノサモ」のリーダーであり、386主思派の名付け親だ。言ってみれば、公式的組織より非公式的組織に対する忠誠がもっと重要な動機だったこともあり得るということだ。我々が知らない非公式組織に盧武鉉が属している可能性もある。公式組織である大韓民国の警護室は、大統領の命を護るために努力するだろうが、非公式組織ではもしかしたら盧武鉉の命を一瞬に奪うこともできるだろう。盧武鉉が本当に怖がる存在があるなら、それは検察や警護室でなく、まさに地下組織であったはずだ。
だから、大韓民国への反逆の意味があっても、非公式組織に忠誠をつくすため不法に青瓦台資料を密かに私邸に移すべきだっただろう。そのコピーはすでに敵の手中に入ったと考えなければならない。現代のデジタル技術でその資料をコピーして移すことは、そんなに問題にならない。今盧武鉉がトラック2台に資料を積んで返したとはいうが、それはすでにあまり意味のないことになった。それは他の陰謀を隠すための演出に過ぎないからだ。国民はそのような演出に騙される程愚かでない。検察は盧武鉉のスパイ嫌疑を念頭に置いて今回の事件を徹底的に調査して適切な処罰をしなければならない。
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