趙甲済
李明博大統領は、12月22日、「国家のアイデンティティを毀損する非常に幅広く根強い状況がある」と話したと聯合ニュースは伝えた。李大統領は、22日の夕方、昨年の大統領選挙の時の選対委の職能政策本部で活動した委員長や副委員長など300人余りを青瓦台に招請して行った晩餐会の席で、「今、自由民主主義国家としては有り得ないことがたくさん起きている」と言い、「このような国家アイデンティティの問題は、去る10年間に根元を置いている部分もある」と指摘したという。
この言及は、最近拡散している政府部署の1級幹部らの集団辞退にともなう高位公職者「総入れ替え」や臨時国会に係留中の社会秩序確立法案などを念頭において言った、と見られると聯合ニュースは伝えた。李大統領は、また最近南北関係の梗塞は、「北朝鮮内の問題のため」としながら、「われわれは常に開いている」と話したという。
李大統領のこの発言は、「まだ政権交替がまともになされていない」という趣旨の話をしたことであり、これから公務員組織内の左派の根元を消すという意志が感じられた、と複数の参席者が伝えた。
李大統領の兄の李相得議員も、最近党内の集いで、「示威隊に殴られながらロウソク乱動をやっと鎮圧した警察の行為を、人権弾圧だと規定した国家人権委員会がこの政府の下でどうして存在できるのか」と怒ったという。ハンナラ党は、左傾的な「国家人権委員会」を「国家権益委員会」に吸収する法案の提出を検討中だという。
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