金成昱
公安機関は、韓国内「従北勢力」が「民主労働党」と「韓国進歩連帯」の二本の軸を中心に集結したと見ている。「民労党」は制度圏の中で活動し、「進歩連帯」は「(狂牛病)ロウソク乱動」を事実上主導したように、非合法闘争をやることで役割分担をしたようだということだ。もちろん、二つの団体は互いに協力する。左翼らは自信のある時は統合組織を作り、弱くなる時は分散、または地下化する。「統一連帯」、「全国連合」など左翼の中心組織らが、「韓国進歩連帯」を結成してから解散してしまったのも注目すべき点であるそうだ。2012年に親北政権(左翼らは「自主政権」と表現)を作り、連邦制赤化統一をするというのが、南・北韓の左翼が表向きに打出す目標だ。
英語の進歩(progressive)は、政治勢力を指す場合は、ほとんどが共産党や親共勢力を意味する。「進歩連帯」は、共産党よりもっと危険でつまらない「従北勢力」の統合体だ。いわゆるPD系列すら参加しなかった「純血従北勢力」だということだ。「進歩連帯」が主導した「ロウソク乱動」勢力は、出帆して数ヶ月も経たない李明博政府を暴力で打倒しようとした。これはその性格が左翼革命のための暴動だと解釈できる素地があったが、公安当局は国家保安法を適用しなかった。「進歩連帯」の呉宗烈氏が警察に逮捕された。大韓民国憲法が生きているのに、どうして「民主労働党」や「進歩連帯」がここまで公開的に活動できるのか?
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「狂牛乱動」の主動者ら(1)...聯邦制を主張し続けてきた「全国連合」など反米勢力の面面
「狂牛病ロウソク乱動」を主導する核心勢力は、いわゆる「聯邦制統一」を主張してきた勢力だ。
「ロウソク集会」を主導する「狂牛病対策会議」(以下「対策会議」)や、この団体を主導する「韓国進歩連帯」(以下「進歩連帯」)は、国家保安法撤廃-駐韓米軍撤収-連邦制統一を主張してきた「全国連合」、「民衆連帯」、「統一連帯」を継承して誕生した。去年9月16日出帆した「進歩連帯」は、現在「国家保安法撤廃・駐韓米軍撤収・韓米同盟破棄・6.15宣言実践」を綱領上の原則としている。
<逮捕令状発付の8人は「全国連合」などの系列>
ソウル中央地法が6月27日、逮捕令状を発付した「狂牛病対策会議」の関係者8人も大部分「進歩連帯」、もっと詳しく言えば、「全国連合」、「民衆連帯」、「統一連帯」系列の活動家らだ。8人の経歴を簡略に見てみよう。
▲韓・ヨンジン(「進歩連帯」の対外協力委員長):執拗に国家保安法の廃止活動
韓氏は、現在「進歩連帯」の対外協力委員長であり、「進歩連帯」の前身だった「全国連合」の支部の「京畿道東部連合」の共同議長だった。
韓氏は、「国家保安法廃止国民連帯」の事務総長として2007年7月7日や、同じ年6月7日の国家保安法廃止関連討論会で、「保安捜査隊の前で1人デモし、公安機関の犯罪白書発刊など公安機関に立向かう事業を展開」、「保安法被害者を量産する勢力、すなわち公安勢力に火力を集中すること」などを主張した。
▲金・ドンギュ(「進歩連帯」の政策局長):香港へ行き「反世界化」の遠征示威
金氏は、「進歩連帯」の政策局長であり、「進歩連帯」の前身の「全国連合」の当然職代議員(2006年15期)や「民衆連帯」の政策局長だった。彼は、「進歩連帯」と同じ組織である「韓・米FTA阻止汎国民運動本部」の政策企画チーム長、「韓・EUのFTA阻止汎国民運動本部」の政策企画チーム長などを担当している。
金氏は、2005年12月16日、200人余りの農民・労働者らを導いて、香港で反世界化デモを行った。当時「遠征デモ隊」は、韓国領事館が位置した「ファーイースト・ファイナンスセンター(Far east Finance center)」で暴力デモを行ったり、香港の街頭でロウソクデモなどを行った。
▲黄・スンウォン(「進歩連帯」の民主民権局長):2005年、北朝鮮人権大会の非難の先頭に。
黄は、「進歩連帯」の民主民権局長や「国家保安法廃止国民連帯」の状況室長であり、「進歩連帯」の前身である「全国連合」の当然職代議員(15期)や「統一連帯」の対外協力局長をやった。
黄氏は、2005年、北朝鮮人権国際大会が開催されると、各種記者会見や抗議集会など国際大会を非難するのに先に立った。彼は、同年の12月7日、統一ニュースとのインタビューで「国際大会は北朝鮮の体制を崩壊させるための反北扇動の性格を持つ行事」とし、脱北者の証言に対しても「北朝鮮の人権増進とはかけ離れた内容」だと非難した。
▲チョン・ボソン(「進歩連帯」の文芸委員長):「6.15実践仁川大会」などを主導
チョン氏は、「進歩連帯」の文芸委員長で、「全国連合」の支部の「仁川連合」の執行委員長(14期)や「統一連帯」の文芸委員長だった。彼は、「進歩連帯」と同じ組織の「韓・米FTA阻止汎国民運動本部」の文芸チーム長をやっている。
チョンは、2004年6月3日~4日間、「6.15共同宣言4周年記念」のいわゆる「わが民族大会」が仁川で開催された時、「仁川推進委員会」の事務局長として大会を主導した。
▲朴・ウォンソク(「参与連帯」の協同事務処長):「平沢汎対委」など参加した参与連帯の実務者
他の人物らが「全国連合」、「統一連帯」、「民衆連帯」系列だが、朴・ウォンソク氏は、「参与連帯」系列だ。94年、「参与連帯」に発起人として参加して以来、幹事、連帯事業局長を歴任した。
「参与連帯」は、「国家保安法廃止国民連帯」をはじめ、2004年「弾劾無効・腐敗政治清算のための汎国民行動」、「イラク派兵反対非常国民行動」、2005年「平沢米軍基地拡張阻止汎国民対策委(平沢汎対策委)」、2006年「韓・米FTA阻止汎国民運動(FTA汎国本)」など各種の「汎(国民)対策委」に参加してきた。
▲白・ウンゾン:2004年、盧武鉉弾劾の反対して焼身試みた「ノサモ」出身だ。
白氏は、インターネット上の「アンチ李明博カフェ」の代表、「李明博弾劾汎国民運動本部」の副代表、「狂牛ドットネット」の代表だ。彼は、2002年「ノサモ(盧武鉉を愛する人々の集い)」に加入し、2004年3月11日、盧武鉉大統領弾劾に反対する「弾劾反対市民ネチズン集会」に出席し、焼身自殺を試みた人物だ。
白氏は、当時病院に運ばれていく間や治療中にも、「弾劾反対」だけを繰り返し言い続けたという。当時8ヶ月間病院に入院した。
<「全国連合」系列の呉宗烈、韓相烈、鄭光勳、姜基甲、千永世などが代表格>
逮捕令状が発付はされなかったものの、「進歩連帯」やその前身である「全国連合」、「民衆連帯」、「統一連帯」出身が「狂牛病対策会議」を導いている。
現在、狂牛病対策会議は共同代表を発表していないが、事実上代表格に活動する人々は姜基甲、千永世、呉宗烈、韓相烈、鄭光勳のような人物らだ。
呉宗烈、韓相烈、鄭光勳氏は「進歩連帯」の共同代表であり、姜基甲、千永世議員は「進歩連帯」への参加団体である「民主労働党」所属だ。偶然にも彼らは皆「全国連合」と縁がある。
呉宗烈、韓相烈、鄭光勳氏は、各々「進歩連帯」の前身であった「全国連合」、「統一連帯」、「民衆連帯」の代表だった。韓相烈、鄭光勳氏は、各々「全国連合」の常任指導委員や当然職代議員でもあった。
姜基甲議員は、「進歩連帯」の前身である「全国連合」の代議員(15期外)だったし、千永世議員は「進歩連帯」の前身の「全国連合」の常任指導委員だった。
<北朝鮮の社会主義革命力量に加勢・結集する連邦制を主張>
この中でも事実上の座長は呉宗烈だ。左派媒体の「統一ニュース」も、「狂牛病国民対策会議の座り込み場の座長格として全体の流れの重心を取る『元老』は、誰がなんと言っても、呉宗烈『韓国進歩連帯』の常任共同代表だ」(6月8日記事)と書いている。
呉氏は、過去「平沢汎国民対策委」、「女子中学生汎国民対策委」、「FTA汎国本」、「弾劾反対汎対委」、マッカーサー銅像破壊企画などすべての「汎(国民)対(策)委」の共同代表だ。
「ロウソク集会」は、「連邦制勢力」と言われる「全国連合」系列が、指導部や実務陣を構成し、主動している。
「全国連合」は、2001年9月22~23日、忠北槐山郡のボラムウォン修練院で開催された、いわゆる「民族民主戦線働き手の前進大会」で、「北朝鮮の社会主義革命力量に加勢し結集する方式の連邦制統一」を決議し、「民衆連帯と統一連帯の強化」、「駐韓米軍撤収」、「国家保安法撤廃」、「親米・隷属勢力の除去」などを決議した。
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