趙甲済
米国政府は、去る9月、ペニとプレディという略称で呼ばれる二つの再保証会社が住宅関連不良保証で不渡りの危機に処するや、二つの会社を救済することを決定した。二つの会社は公企業だが、今まで世界の色々な中央銀行に債権を売ってきた。例えば、中国の人民銀行は、3,000億ドルの債権を二つの会社から買い入れた。もし、二つの会社が不渡りになれば、中国の中央銀行は3000億ドルを振り破産するところだった。
中国は1兆8,000億ドルの外貨保有高の半分以上を米国の債権に投資しているという。米国の消費者は、中国の商品を買うのにドルを投じ、中国に入ったドルはまた米国の債権に投資され米国経済を回している。米国は中国の商品を買い、中国は米国の債権を買う。
二つの経済大国のこのような連結関係を「Chimerica」という用語で表現したりする。米国の金融危機が中国に得になることがないというわけだ。両国は一種の経済的共同運命体だ。
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