アメリカの共和党大統領候補であるジョン・マケイン前アリゾナ州上院議員は、米国の保守系週刊誌「週間スタンダード」の2003年1月20日付に寄稿した文を通じて、金正日の核兵器開発を阻止するための色々な措置中の一つとして「金正日の海外口座の40億ドルを凍結させる国際的努力」を提案したことがある。
彼はこの寄稿文の中で、1994年の米・北ジュネーブ協定をびしびし批判していた。彼は、「われわれは1994年から2000年まで、にせ物の平和を享受した」とし、金正日の核挑発に直面して「失敗した過去の政策に戻るのは許せない」と主張した。
彼は、特に韓国政府の対北政策を、「理性でなく恐怖から出ている」と批判しながら、「金正日体制を維持させようとする政策は、長期的に韓民族に利益にならな」と言った。彼は、「大多数の韓民族が持っている統一への夢と、駐韓米軍の縮小に対する望みは、北朝鮮の独裁政権の統治を延長させることではかなえられない」と指摘した。
「北朝鮮は、世界最悪のチンピラ・武器販売屋だ。北朝鮮を武装解除させられないと、他の所でわれわれの安保を害する結果を招くだろう。北朝鮮は、彼らの商品をならず者国家らとテロ団体らに売るかも知れないからだ。もし、最高価をつける入札者に核兵器技術が渡されることがあり得るなら、そして世界秩序をわれわれの敵が有利な方向へと変えられると、われわれは世界秩序を維持して行けない。」
国連を通じての対北封鎖
マケインは、ブッシュ大統領とパウエル国務長官が北朝鮮政権に対する軍事力使用の可能性を公開的に排除したことを批判した。彼は、「北朝鮮が核兵器を持てないようにするためには、軍事力の使用が唯一の代案であることが明らかになるはずにもかかわらず、軍事力の不使用を明らかにしたのは、クリントン政府もやらなかったことだ」と指摘した。
彼は、北核問題を解決するためには「われわれの友邦らを束ねて、攻撃的で多角的な北朝鮮孤立政策を追求しなければならない」と主張した。彼はこのような措置らを提案した。
1.米国は国連安保理を通じての国際封鎖を推進すべきだ。重要物資の対北朝鮮取り引きを禁止させなければならない。
2.40億ドルの金正日の海外秘密資金の凍結を国際共助で推進する。
3.1999年に米国が解除した対北朝鮮制裁をかけなおす。
4.米国は、中国をもって中・朝国境線を開放するようにして北朝鮮難民らが脱出できるようにする。われわれは、北朝鮮の「核野望」を中国が黙認する場合、日本が核強国として登場するなどの危険に対して警告すべきだ。
5.われわれは、北朝鮮が核兵器開発の権利を放棄しない限り、彼らと交渉してはいけない。アメリカは友邦国らが北朝鮮の威嚇から自らを護るために「ミサイル防御網」を導入することを助けなければならない。
米国は同盟国なしでも行動する
マケインは、「地球上の最後のスターリン主義政権を維持させてあげながら、核開発を現状態で凍結させることは、将来にまた核恐喝をするように許すことであるから意味がない」と言った。彼は、「北朝鮮がウラニウム濃縮法、3~5ヶの核爆弾を作れるプルトニウムを抽出できる使用済み核燃料棒、そして再稼動させようとしている原子炉をすべて放棄する準備をした時のみに、北朝鮮支援を考慮すべきだ」と主張した。
マケインは、米国が北朝鮮の周辺国家らから強調を得られない場合、これらの国々はこの点を肝に銘じるべきだと警告した。すなわち、「彼ら国家は必ず分かるべきことがある。彼らは自国民らの安全を危険に陥れるだろうが、アメリカはアメリカ国民の安全を保障できる措置を何でも取ることを。」
マケイン議員は、「われわれは、北朝鮮の周辺国家らと共助したいが、必ずそうしなければならないなら、われわれは、われわれがやるべきことを一人でもやる」と釘を刺した。
メクケーンがこの寄稿文で、金正日の海外秘密資金40億ドルの凍結を主張したのは興味深い。月刊朝鮮2000年11月号は、米国CIA(中央情報部)ソースを引用し金正日がスイスの秘密口座に約40億ドルの秘資金を預けていると報道し、秘密資金の調達と管理状態に対して詳細に紹介したことがある。
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