|
2027年末までの履行報告書提出を要求
【ソウル】 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は15日、世界文化遺産「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)を巡り、日本政府が世界遺産登録時に約束した「資産全体の歴史」の反映がなお不十分であるとして、展示内容などの改善を勧告した。
世界遺産委員会は、日本側のこれまでの取り組みに一定の進展が認められると評価する一方、朝鮮人強制動員の歴史を含む「資産全体の歴史」を現地でより包括的かつバランスよく伝えるよう求めた。また、日本政府に対し、韓国政府と緊密に協議しながら勧告内容を履行するよう促すとともに、2027年12月1日までに履行状況に関する報告書を提出するよう要請した。
佐渡金山では太平洋戦争中の1940~45年、1519人の朝鮮人が動員され、 労働を強いられた。日本政府は世界遺産登録に合わせ、相川郷土博物館に関連展示を新設したが、朝鮮人強制労働の実態や歴史的背景に関する説明が不十分との指摘が韓国側から続いてきた。また、日本側が登録時に実施を約束した追悼行事についても、運営方法などを巡る問題から韓国側は2年連続で出席を見送っている。
外交部当局者は15日、「日本側の関連勧告の履行が不十分な状況において、わが国の一貫した立場が反映されたものとみている」とし、「今後も日本側が世界遺産委員会の決定や登録時の約束を誠実に履行するよう、ユネスコ事務局や関係国と緊密に協議しながら必要な努力を続けていく」と述べた。
佐渡島の金山は2024年7月、世界文化遺産に登録された。当時、日本政府は朝鮮人強制動員を含む「資産全体の歴史」を来訪者に適切に伝えることを国際社会に約束しており、今回の勧告は、その履行状況について改善の必要性を改めて突きつけた形となった。
|