BTS(防弾少年団)の活動再開が世界的な注目を集めている。メンバー全員の軍服務終了後、5thアルバム『ARIRANG』が3月20日にリリースされ、翌21日にはソウル・光化門広場で1万5000人規模の無料復帰公演が開催される。BTSはメンバー自らがファンとの対話を重視してきたため、ARMY(BTSのファン)は強い一体感を持っている。もちろん韓日ARMYの交流も活発だ。ARMY間の交流が築く韓日民間交流を探った。
BTS(防弾少年団)のファンダム「ARMY」は世界的に結びつきは強いが、特に韓日間の交流は活発だ。両国は地理的に近く、KPOP文化の共有基盤があるため、コンサートやイベントを通じてファン同士の絆が深まる。BTSワールドツアー「ARIRANG」では、日本公演(4月17・18日、東京ドーム)が予定されており、韓日ARMYが交流が公演に彩りを添えると期待されている。
今回に限らずこれまでも韓日ARMY間でさまざまな交流活動が行われてきた。
ARMYの交流として、誕生日カフェ(センイルカフェ)イベントが挙げられる。例えば、25年末に大阪の韓国タウンで開催されたV(テテ)の誕生日カフェでは、日本人ARMYが韓国式のプリクラや特典グッズを楽しみ、韓国人ファンと一緒に記念撮影やラッキードローを共有。Jinのイベント(24年6月)では、1000人規模のハグイベントが韓国で実施され、日本人ARMYも参加し、涙を流したイベントの模様を共有した体験談がSNSで広がった。
これらファン同士の交流を支えているのがオンラインでの交流だ。例えば「X」は韓日ARMYの日常的な交流の場だ。ハッシュタグ「#BTSARMY」や「#日韓ARMY」で共有される投稿は、数万件に上る。例えば、コンサート体験談では「日本人ファンと一緒に泣いた」という投稿が共感を呼び、互いの言語でリプライを交わす。BTSの場合はグループ専用のアカウントだけではなくメンバー別(単推し)のファンが中心に独自の愛称やアカウントを作って交流しているのが特徴だ。例えば、JIMINを推しているファンは○○@TEAMJIMINJP2といったアカウントにしている。Xなどで知り合った人同士が、コンサート当日や前後に東京の新大久保(韓国タウン)で集まり、食事やグッズ交換を行うケースも。
BTSファンの93・4%が韓国語学習経験あり
BTSに代表されるKPOPアーティストへの「推し活」は韓日民間交流を大きくけん引してきた。多文化融合研究所調査によるとBTSの海外ファン381人(69カ国・地域対象)のうち、93・4%が韓国語学習経験あり。好きなアーティストの歌詞、SNS投稿、動画を教材に活用する方法で、モチベーション維持と実践的理解を促進する。
BTSのラップに込められた社会メッセージのポジティブさなどを原文で読み解くファン、メンバーのインスタライブをリアルタイムで追うために日常会話を習得した事例が、ファンコミュニティーで共有されている。
「推しが好き」という共通の思いが人を繋ぐ
韓日間の推し活はもちろん、BTSに限らない。日本の若者が韓国のアイドルや俳優を、韓国では日本のアーティストを熱心に応援する。
SNSではハングルと日本語が混ざった応援コメントが溢れ、トレンドに両国の名前が並ぶことも日常的だ。
特にコンサートやファンミーティングのために相手国へ「遠征」するファンが増え、空港や会場では自然と韓日両国の若者が交流する光景が見られるようになった。言葉の壁を越えて「推しが好き」という共通の気持ちが人を繋ぎ、互いの文化への興味や理解を深めている。
一方で、一線を越えないことも重要だ。好きなアーティストを応援するために、生活費を極端に削ったり、睡眠・学業・仕事を犠牲にするような過度な課金・消費は避けるべきである。
韓日両国のアーティストとファンが生み出すこのポジティブな流れは、今後もさらに広がっていく可能性を秘めている。
互いの文化を尊重し、健康的に推し活を楽しみながら、民間レベルでの友好を深めていければ、未来の韓日関係はもっと明るいものになるだろう。
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