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最終更新日: 2026-01-01 00:00:00
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2026年01月01日 00:00
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岐路に立つ朝総連 金正恩が自ら葬った「祖国統一」
ジャーナリスト・高英起

 在日朝鮮人総連合会(朝総連)の綱領(6)には、「6・15北南共同宣言の旗じるしのもとに、在日同胞の民族的団結と北と南、海外同胞とのきずなを強化・発展させ、連邦制方式による祖国の自主的平和統一を成就する」と明記されている。
この文言に記されているように、朝総連にとって「祖国統一」は、存在理由そのものと言ってよい究極の目標であった。しかし、その大義は金正恩総書記自身の手によって、あまりにも冷酷に否定された。
2023年末、北韓は公式路線として「統一」を放棄し、韓国を同族でも統一対象でもない「敵対国家」と位置づけた。これまで用いてきた「南朝鮮」という呼称すら、敵対国家論の文脈で再定義され、融和や将来的統合を前提とする言説は姿を消した。南北軍事境界線付近での南北を結ぶ主要道路の一部を爆破し、韓半島北部だけで金正恩王朝を築き上げるという意志を明確に打ち出した。
北韓の政治体制や思想に疑問を抱きながらも、金日成・金正日が掲げた「自主・平和・統一」というスローガンに、かすかな希望を託して朝鮮総連に人生を捧げた在日同胞は少なくない。彼らにとって朝総連は単なる政治組織ではなく、民族的尊厳と歴史的使命を体現する存在だった。北韓がどんな体制であろうと祖国統一は必ず実現しなければならないという信念を原動力にした在日同胞の地道で真摯な努力によって朝総連「同胞コミュニティ」は築かれてきた。その存在と持続力は、評価に値する側面がある。その歩みを、金正恩氏は一切のためらいなく切り捨てたのである。
さらに深刻なのは、金正恩体制が朝総連に対し、韓国との交流を事実上禁じる通達を出した点だ。これは朝総連の綱領そのものを根底から否定する措置であり、組織の理念と現実との乖離を決定的なものにした。朝総連は今後、大会で綱領を修正し、統一理念を放棄するのか。それとも、金正恩氏が奇跡的に路線転換することを期待し、沈黙を続けるのか。それとも、いずれにせよ、選択は厳しい。
一方、韓国では保守・進歩を問わず、金正恩氏の「統一否定」を戦術的なものと見る向きも残る。しかし現実を見れば、これは一時的な交渉カードではなく、体制存続を賭けた本気の戦略転換である。仮に北韓主導で統一が実現したとしても、民主化された韓国社会を金正恩式の全体主義で統治することは不可能だ。その現実を、金正恩氏が理解できないほど愚かであるはずがない。だからこそ金正恩氏は、韓半島北部だけで「金正恩王朝」を完成させる道を選んだ。その過程において、韓国は統一の相手ではなく、体制維持のために排除すべき「雑音」でしかない。朝総連の掲げてきた「祖国統一」は、もはや平壌の指導部にとって過去の遺物となった。
朝総連の歩みからすれば、内部から疑問の声が上がるべきであり、実際多少の不満の声は漏れ伝わってくる。とはいえ、組織全体が揺るぐということはありえないだろう。専任イルクン(専従活動家)ならともかく、一般の構成員が北韓体制に絶望し信頼しなくなって久しい。朝総連中央と現場の乖離はもはや修復不可能だ。朝総連がなくなるとは思えないが、静かに確実に弱体化していく道は避けられない。その現実を直視せず、金正恩体制に盲従して衰退の道を選んだのは、ほかならぬ朝総連自身である。

高英起(コ・ヨンギ)
在日2世で、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。著書に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』など。

2026-01-01 10面
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