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最終更新日: 2026-01-01 00:00:00
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2026年01月01日 00:00
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李承晩再評価が、韓国を立て直す道
「金滉植・李承晩大統領記念財団理事長」に聞く

 韓国初代大統領・李承晩をめぐる評価はいまなお二分している。「建国大統領」という呼称をめぐる論争から、独裁・不正選挙問題まで、その名には常に政治的解釈が付きまとう。金滉植・李承晩大統領記念財団理事長(元国務総理)は、「理念ではなく、事実の問題に立ち返るべきだ」と語る。美化でも中傷でもなく、「ありのままの李承晩」を見つめてこそ、大韓民国の出発点と現在を正しく理解できるという。金理事長に、李承晩を見つめ直す道を聞いた。
(ソウル=李民晧)

 最近、財団では「青年・李承晩」を特に強調している。19世紀の人物の青年期が、2025年の若者たちに伝えるメッセージとは何か。
「朝鮮時代は、王が主人であり、民はそれに従属する臣民だった。そんな社会で”国民が主人となる共和国”を夢見ることは、命を懸けなければならないほど革命的な発想だった。青年期の李承晩は、西洋文明やキリスト教、近代教育に触れ、時代を先取りしていた。多くの人が当たり前と考えていたことに疑問を持ち、新しい視点で世界に向き合った彼の革新的な思考と行動力は、いまの若い世代が学ぶべき点だ。彼は韓国独立と自由民主主義の歴史の出発点を築いた人物。この点だけは明確だ」

 若者世代にとって、李承晩は遠い過去の人物に感じられる。その隔たりをどう埋めるべきか。
「まず『正しく知ること』が重要。功績と過ちの両方を含め、正確に理解することが出発点になる。彼が何を考え、どのような選択をし、それが韓国の歴史にどんな影響を及ぼしたのかを理解しなければならない。反省すべき点があるなら、それもまた歴史として受け止め、その土台の上で未来を考えるべきだ。李承晩を知ることは、過去にとどまる作業ではなく、前に進むための資産を積み重ねる過程となる」

 記念財団理事長を引き受けるに至った経緯は。
「私の小学校時代は、李承晩大統領の在任期だった。中学1年生のときに4・19革命を経験し、その後も韓国の政治変動史を見つめる中で、『李承晩は国の基礎を築いた人物だ』という認識を持ち続けてきた。その後、法律家として憲法史を学ぶ過程で、国家の枠組みを形づくった彼の役割を、より明確に認識するようになった。制憲憲法、農地改革、韓米相互防衛条約を一つひとつ検証するほどに、『李承晩こそが国の骨格を築いた人物だ”という確信が強まった。政治的理由で貶められ、忘れ去られるべき人物ではないと考え、記念館建設の提案を受けた際には、ためらわず参加した」 

 韓国社会では、なぜ李承晩の「功」よりも「過」が強調されがちなのか。
「理念的な理由が大きいと思う。彼は共産化を阻止した指導者だった。だからこそ、北韓やそれに同調する勢力にとっては『否定せざるを得ない人物』だ。意図的な貶めが存在すると考えている。もちろん、独裁や不正選挙といった過ちに対する正当な批判が、過度に拡大され、均衡を欠いた面もある。だが当時の大韓民国は、民主主義の経験が皆無の新生国家だった。今日の物差しや西欧先進国の基準だけで評価するのは無理がある。国家の生存と発展のため、自らの主張を強く押し通した側面があったが、それを一概に独裁と断じるのは短絡的だと思う」

事実の歪曲として、どのような例があるか。

「代表的なのが、6・25戦争での後退時に行われた『漢江鉄橋の爆破』だ。民間人を大量虐殺したかのように語られることがあるが、これは軍事作戦上、やむを得ない措置だった。実際には、民間人の被害を最小限に抑えるための統制の手続きも取られていた。『親米派』あるいは『米国の手先』といった評価も事実を歪めたものだ。李大統領は米国の支援を受けたが、決して言いなりではなかった。統一なき6・25戦争の休戦に反対し、反共捕虜を釈放することで米国に圧力をかけ、その結果として韓米同盟と経済援助を引き出した。ワシントンの真っただ中で、『米国の臆病者たちのせいで統一の機会を失った』と公然と批判した人物を、親米事大主義者と呼ぶことはできない。このように、事実関係そのものを歪曲したり、虚偽を重ねた批判は、歴史的議論というより政治的攻撃に近いものだ。評価は、あくまで事実の上に立って行われなければならない」

 「建国大統領」という表現をめぐる論争をどう見るか。
「1919年、臨時政府の初代大統領は李承晩だった。象徴的意味で、大韓民国の始原をその時点に求める主張も、十分尊重されるべき。ただし国家とは、国民・領土・主権という要件を備えて成立する。それらが整った形で国家が成立したのは48年の政府樹立だ。その意味で、初代大統領であり建国大統領という表現は、歴史的に成立する。呼称論争で不必要な対立を深めるべきではない」

 今後建設される李承晩記念館は、どのような空間を目指すのか。
「記念館は保守の拠点ではなく、国民統合の空間であるべきだ。功績は明確に示しつつ、過ちも歴史的事実として併せて扱う。たとえば金九先生との関係も、愛国心は同じでも方法論が異なっていた点を、客観的に示すつもりだ。デジタル時代に即した展示手法や仮想体験コンテンツを活用し、市民が滞在し、思索できる開かれた空間にしたいと考えている」

記念館建設のための国民的募金が印象的だ。記憶に残るエピソードは。

「慶州に住む80代のおばあさんから、生涯かけて貯めた2億ウォンを寄付したいと連絡があった。老後資金ではないかと、むしろこちらが思いとどまるよう伝えたが、『自分で判断したことだから心配するな』と、きっぱり言われた。結局お宅を訪ね、一緒に食事をしながら寄付証書を渡した。そのほか、10億ウォンを寄付した海外同胞や、高額を寄せた在日同胞など、さまざまな思いが集まっている。そうして、10万人近い国民の真心が集まった。その過程自体が、統合の姿だと思う」

もし今日の大韓民国を李承晩大統領が見たら、何を最も誇りに思い、何を憂うだろうか。

「自由民主主義と市場経済というレールの上で、韓国が世界トップ10の経済大国へと成長したことを、何より誇らしく思うだろう。一方で、社会の分断には大きな懸念を抱くはず。『団結すれば生き、散れば死ぬ』という彼の言葉の通り、もう少し統合が進めば、韓国はさらに大きな国になれると考えるだろう」

 記念館を後にする来館者に、李承晩大統領をどのような人物として記憶してほしいか。
「『この人は真の愛国者だったのだ』『知らなかったことを多く学んだ』と感じてほしい。李承晩がいたから、今日の韓国があるという誇りを胸に刻み、その誇りを未来への責任と努力につなげてほしい。そうした記念館をつくることが目標だ」

取材に応じる金滉植理事長

2026-01-01 8面
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