ログイン 新規登録
最終更新日: 2025-08-01 02:01:54
Untitled Document
ホーム > ニュース > 経済
2025年07月31日 11:23
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
東京測地系→世界測地系
韓国経済の現状と先行き

 今回は韓国経済の現状と、韓国内外で指摘されている先行き不安ついて考えてみたい。

[韓国経済の現状]

国際機関であるアジア開発銀行(ADB)が発表した最新の経済見通しを見ると、韓国の2025年の経済成長率は0・8%と予測されている。4月に発表されていた年間見通しからは0・7ポイント下方修正されている。
一方、米国の関税引き上げと貿易の不確実性により、輸出は更に委縮すると予測している。韓国の26年の経済成長率は、貿易の不確実性と関税引き上げの影響が続くとして前回見通しから0・3ポイント引き下げられた1・6%と予想されている。
そうした中、韓国の物価上昇率は今年と来年のいずれも1・9%と予測し、前回見通しから据え置かれている。

[韓国に向けられた先行き不 安]

韓国経済の現状については、上述したような見方を国際機関がしているが、製造業に対する先行き不安が出てきている点は留意しなければならない。
また大韓商工会議所のチェ・テウォン会長(SKグループ会長)もそうした警戒心を示している。
チェ会長は、韓国の製造業の将来に対する警戒心を示す中、中国本土の製造業の急速な質的成長に言及し、「人工知能(AI)で製造業を再興出来なければ、10年後にはほとんどの産業が、世界市場から追いやられる」と危機意識を示している。
教育・労働などの構造改革を通じて競争力を高め、時代遅れの規制を解き、企業が前だけを見て走れるようにしなければならないとの声が、韓国財界からは強まっている。李在明大統領も大企業トップらと会い、「経済の核心はまさに企業である。企業を積極的に支援し、協力することが政府の最も重要な仕事である」との認識を示した。
しかし、こうした李大統領の発言とは異なり、与党・共に民主党は、「違法スト保障法」とも呼ばれる「黄色い封筒法」や自己株式の消却義務化、法人税率引き上げといった反企業立法を推進していることも事実である。
今のように政治が経済の足を引っ張り続ければ、グローバル市場から韓国の製造業がはじき出される恐れも出てきているとの声もある。

[米韓関係]

韓国では、米韓関係にも不安の目が向けられている。韓国大統領府のウィ・ソンラク国家安全保障室長は先般、米国でルビオ国務長官と会談出来ずに帰国している。
トランプ大統領とルビオ長官のSNSには更に、「韓国」という言葉はほぼ出てこない。これまでは米韓間で多少の意見の違いがあった時も担当者がいつでも会って「鉄筒のような同盟」「光も漏れない協力」などと常に国内外に発信してきた。また、韓国で新たな大統領が就任すると米韓両国は1カ月以内に首脳会談の日程を決めるのがこれまでの通例であった。
ところが、現状では首脳会談の日程どころか閣僚間の会合もほぼ行われていない。こうしたことから、韓国国内では焦りが見られている。
しかし、李在明政権は「トランプ大統領の得意なDEAL(取引)に巻き込まれないようにするのには焦りは不要」とした上で、「むしろ今後の李在明政権の外交姿勢を定着させるためには、当面は米中露、英国、フランス、ドイツ、インドなどとの外交関係を見直しつつも、これら大国による外交情勢には翻弄されず、北韓との関係改善に向けた準備を粛々と進めていきたい」とする思惑もあるとの見方も出ている。
韓国経済の現状と先行き不安を意識しながら、韓国の今後の動向をフォローしていきたい。
以上、少しでもご参考になれば幸いである。
(嘉悦大学副学長、愛知淑徳大学名誉教授 真田幸光)

2025-08-01 2面
뉴스스크랩하기
経済セクション一覧へ
金剛山面会所を解体
新韓銀行アプリ「テンギョヨ」の人気秘訣
北送船の真実を暴く 日本人妻の悲劇と...
金永會の万葉集イヤギ 第58回
「AI3大強国」宣言 関連産業育成に...
ブログ記事
ゴッホかラッセンか?
「どっちもどっち」論はだめだ
「闘争本能」というものはない:哲学の現在21
マイナンバーそのものの廃止を
精神論〔1758年〕 第三部 第28章 北方諸民族の征服について
自由統一
北朝鮮人権映画祭実行委が上映とトーク
金正恩氏の権威強化進む
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません