一般社団法人「在日韓国商工会議所愛知」(卞達浩会長)は6月12日、愛知韓国人会館で「第46期定期総会」を開催、在籍70人のうち出席40人(委任状含む)で成立した。
総会の来賓として、金旻哲・駐名古屋大韓民国総領事館領事、金龍柱・愛知韓国青年商工会会長、金沢尚幸・SGパートナー専務理事、中里高之・名古屋市会議員など、在日本大韓民国民団愛知県地方本部から、李豊宏団長、金栄官副団長、張桂江副団長、成功監察委員長が参加。また上部機関・地方韓商から柳和明(一社)在日韓商会長、鄭仁洙(一社)在日韓商秋田会長、金一貴(一社)在日韓商兵庫副会長など、そのほか金尚道・民団岐阜県本部団長らが参加した。
はじめに、国民儀礼・国歌斉唱・黙とうを行い、卞会長が主催者あいさつを述べた。
卞会長は、昨年の就任時に掲げたスローガン〝各自の100%(形や大きさが各々違う)で行う韓商活動〟を振り返り、「中堅の皆さんとは会の成り立ちや歴史をともに学び、経験の長い会員とは愛知韓商が充実していく施策をともに考え実行し、各地との連携を強化している」とし、この一年間を総括した。また、「会全体では、引き続き東海地方の若手・中堅商工人の掘り起こしを重要な責務として取り組む」と展望を述べた。
議案審議は、第1・2号議案で前年度事業報告・収支決算報告の承認を諮り、第3・4号議案で今年度の事業計画案・予算案の承認を諮った。会場から満場一致で承認を得た。
総会の後、中日ドラゴンズに所属していた元プロ野球選手の山本昌氏が「継続と準備の力」と題して講演を行った。
山本氏は、40代まで現役を貫いたプロ野球人生で得られた多くの教訓について語った。競技人生に訪れた様々なターニングポイントについて、「その多くは、予期せぬ瞬間に訪れた」と前置きしつつ、次のように語った。
①幼少期~中学時代:ベンチ入りが多く、決して注目される選手ではなかった。「いつチャンスが来るか分からない。だから継続と準備が大切」と実感した②プロ入りとメジャー挑戦:高校で野球を続けた後、中日ドラゴンズにドラフト4位で入団した。その後、野茂英雄投手よりも早くMLBのマイナーリーグでプレーした。当時は非常に調子が良く、充実していた③中日復帰とスクリューボール:MLBで習得したスクリューボールを武器に、故・星野仙一監督から声をかけてもらったタイミングで中日に復帰、1988年と99年のリーグ優勝に貢献した―など、自身の軌跡を振り返った。
山本氏は、「チャンスは突然来る。その時のために〝自分を磨き・準備し続けること〟が大事」とし、「環境がどうであれ、継続していれば必ず道が拓ける。過去に執着せず、新しい挑戦を楽しむ心が長く続けるための秘訣」とした。
 | | 山本昌氏の講演を関係者約50人が聴講した |